おはこんにちばんは、レギオンです。
FXで毎月どれぐらいの獲得pipsを得ればトレーダーとして成り立つか?これは誰もが知りたい疑問点だと思いますが、
そもそも「基準」となる獲得pipsは存在しません。
例えば「一日5~20pips」抜ければ十分と考える人もいるし、逆にスイングで100~200pips伸ばして獲るのが当たり前!って人もいる。
もちろん獲得pipsは月単位で多く獲れた方が良いに越した事はありませんが、
自分の手法の期待値が分かっており、その範囲内でpipsを獲得出来るなら十分。
仮に毎月の獲れ高(pips)が少なくても、「数量」で掛け算して利益額を大きく伸ばす方法も選択肢としてあるからです。その方は数量を着実に上乗せしていく「数量管理」が専らメインになるでしょう。
ただ多くのトレーダーは「毎月の獲得pips増加」を命題にしていると思うので、
獲得pipsと数量の関係
こちらを中心に書いていくことで、獲得pips・数量について「正しい考え方」をより深めていただければと思います。
目次
FXは「獲得pips×数量」の利益額が全て
まずトレーダーとして獲るべきpips数は、どのランクまで自分が上り詰めたいかで変わりますが(片手間・兼業・専業など)
基本的にトレードは稼いだ金額が全てです。この事実を履き違えないようにしましょう。
例えば、月に1000pips獲れる人が1000通貨で運用してるのと、月に100pipsを1万通貨で結果出してる人の差は、
・前者
1000通貨×1000pips=1万円
・後者
1万通貨×100pips=1万円
pips上の成果だと間違いなく前者ですが、結果(金額)だけで判断すれば同じになります。
仕事だと、トータルの金額が同じでも「契約件数の差や期間の違い」によって評価が変わる可能性もありますが、FXに関してそのような事は全くありません。
常に「最高金額」を稼いだトレーダーがエラい
ヤクザやマフィアのように上納金をより納める人間が出世するのと同じで、FXは現金主義かつシンプルなヒエラルキーで構成された世界です。
まいど先輩もユミンコさんのブログで仰ってますが、
トレーダーの実力は「数量×pips」これで決まる
要するに受け売りですが、考えれば考える程に上記言葉は的を得てると思います。
数量は上げようと思えばいくらでも証拠金を積んで設定できる反面、その分プレッシャーは計り知れないものとなる。
対して獲得pipsは増やそうと思ってもそう簡単に増やせません。優位性の手法をどれだけ形成出来てるかによって、その獲れ高もトレーダーによって大きく変わるからです。
数量(精神力・心の器)× pips(優位性・ルール)
これらが複合した結果、最終的に得られる金額がトレーダーとしての実力なんです。
初めと似たような例えをすると、
・100万通貨で月に50pipsだけ稼ぐトレーダー
・10万通貨で月に500pips稼ぐトレーダー
pips数でいうなら、後者の方が明らかに優れています。
少しずつ数量を上げれば大物になりそうですが、前者は既に100万通貨という未知の数量で「安定して」50pipsを計上する力を持っている。
両方ともに優れている点は違えど「結果的に」同じ金額を叩き出しているので、現在の実力でいうとイコールに近いと表現できます。
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pipsより「数量」を増やしていく事は簡単じゃない
前項の文章を読んだ方の中には、
・ハイレバの方が効率いいじゃん!
・月に50pipsぐらい余裕だぜぃ!
・大衆を狩りまくってやるぜ~!
こうしたいのはよく分かりますが、現実的かつ経験論からは「獲得pipsを増やしつつ数量を徐々に上げる」方が楽だと思う。
何故なら、数量を増やす事はそれだけ自分の心に「負荷をかける」のと同じで、下手すると極端なレートアップで判断が狂う可能性があるからです。
例えば、今まで1万通貨でトレードしてた方が2万通貨に数量を上げると2倍となり、更に2万通貨から数量を4万通貨に上げると2倍となり・・・・・
2枚ずつ上げる場合は途中(4枚 ⇒ 6枚)で数量増加率は100%を切りますが、倍々ゲームを短期間で行っていける程に「心の器」は早く成長しません。
こんな簡単にトントン拍子で進めるなら、殆どのトレーダーが月単位で多額の利益を上げてますし、ブログでアップしている数量も「10万20万通貨」がゴロゴロいるハズ。
デモで行う10万通貨とリアルの10万通貨は全くもって違うし、損切りになる金額も必然的に大きくなります。連敗すれば、数量は重圧を押し付ける以外の何者でもありません。
莫大な数量を扱い(100万通貨以上)、月に50pips程度を安定的に取り続ける
確かに、これならトレードで専業でも食っていけると思うし、もし上記pips数でずっと凌いでいるなら尊敬します。
ですが、常に吊り橋を渡るような数量の増加スピードで誰もが辿りつけると思いますか?
少ない獲得pipsを否定してはいません。ただ専業レベル(月に50~100万以上)で大きく稼ぐには、
・絶対に揺れない強靭なメンタル
・誰よりも抜けた「自分を信じる力」
この2つが客観的に見て、異常かつ狂っているレベルで持ち合わせている必要があります。
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獲得pipsを増やしつつ「数量」を適度な負荷で上げるのが堅実
個人的には、数量をガツガツ上げていくより「獲得pips向上」を優先して取り組んだ方が、結果的に稼いでいくスピードが早くなると思います。
仮にそれをプロセスとして踏んでいくのであれば、
1.手法の優位性を向上させる(エントリーや利食い・ルール自体の改善など)
2.統計を取って優位性を「数値」として確認出来るようにする
3.デモ又は少額のリアルトレードから再スタートさせる
4.月単位ぐらいで数量の調整を行う(利益が出てない場合は増やさない)
5.結果的に少しつづ扱える数量(心の器)を形成していく
6.手法の期待値をさらに増やす努力をする(トレード時間帯・扱う通貨ペアの増加など)
7.場合によっては「1~3」へ戻り、順調であれば「4~6」をループさせる
これが数量UPを含めれば、現実的な利益額増加への道だと考えます。
獲得pipsを増やすことだけに専念する人ほど、数量を同時に押し上げて利益UPを狙いにいきますが、そのやり方で殆どのトレーダーが証拠金を大量に失う結果を伴っています。
着実かつ確実にトレーダーとしてのスキルを養いつつも、長期的に相場で生き残ることを前提とした「堅実な増やし方」
誰もが嫌がり地味なプロセスだからこそ、周りより圧倒的に抜けた優位性を持ち合わせることが可能になります。
ここまでは「獲得pipsと数量」の関係について取り上げました。
ただ根本的に獲得pipsを多く獲れることは「100%利点」でしかないので、次の項目では獲得pipsだけに重点を絞って「シミュレーション結果」を基に解説します。
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FXで毎月の「獲得pips」が数量に与える影響
月々に獲れるpipsの違いによって稼ぐ金額は違うし、かといってどれだけ獲れば正しいという答えもない。
ですが、獲れれば獲れるほど「余裕」を持ってトレード出来るのは間違いありません。
ここからは、毎月の獲得pipsが「50、100、200、300pips」の4つを想定した上で、資金の増加に関するシミュレーションを行います。
共通事項は下記4つ。
・証拠金100万円スタート
・数量は2万通貨から
・数量は3ヶ月ごとの堅実UP
・資産が約500万まで達成したら計算をストップ
ただ前置きとしてご理解いただきたいのは、毎月を「確実」に継続してpipsが獲れている点。
実際はマイナスになる月もあれば、取れ幅も一定して落ち着く事はありません。
あくまで単なるシュミレーションの一環なので、獲れるpipsによって色々変わるって認識を持ってもらえればOKです。
1.毎月の獲得が50pipsの場合
*利益は3ヶ月分の合計を示す
*数量は地道にリスクを抑えた増加率
*損切り幅は獲得pipsごとに想定される数値
2.毎月の獲得が100pipsの場合
*利益は3ヶ月分の合計を示す
*数量は地道にリスクを抑えた増加率
*損切り幅は獲得pipsごとに想定される数値
3.毎月の獲得が200pipsの場合
*利益は3ヶ月分の合計を示す
*数量は地道にリスクを抑えた増加率
*損切り幅は獲得pipsごとに想定される数値
4.毎月の獲得が300pipsの場合
*利益は3ヶ月分の合計を示す
*数量は地道にリスクを抑えた増加率
*損切り幅は獲得pipsごとに想定される数値
FXで毎月の獲得pipsが増えると得られる恩恵
前項で「50、100、200、300pips」と、4つの項目に分けてシミュレーションを行いました。
毎月300pips獲れれば誰も朝から満員電車に乗りませんが、数値上は上記結果となります。
獲れ高が増えれば増えるほど資産達成への期間も小さくなってはいますが、あくまでも皮算用だから実際まず上手くいきません。
しかし、上記シミュレーション結果で分かることも少なからずあるのでご紹介します。
毎月のpipsが多いほど「多方面」にトレードが展開できる
仮にポンド円の為替レートを150円と計算して、上記シミュレーションで約500万の証拠金に「発注する数量」が占める割合は、
・50pips ⇒ 60.0%
・100pips ⇒ 36.0%
・200pips ⇒ 22.5%
・300pips ⇒ 17.5%
要するに、獲得pipsが多いほどレバレッジが低く「多通貨の同時取引」に対応可能となります。一気に数量を突っ込めて効率良さそうなのは50pipsですが、
裏を返せばそれだけリスキーです。
それよりも、多通貨にチャンスが出た際に分散して張る方が「機会損失」も出来る限り無くせるし、裏を返せばリスクヘッジにもなります。
トレーダーとしての前提条件は、毎回のトレードで収益を大きく得る事じゃなく、
いかにリスクを抑えた上で「長期的」に生き残っていくか
ここに重点を置く必要があるんです。
数量を上げても貯金(利益)を背景にトレードが可能
例えば月50pipsを3ヶ月間稼いで「2 ⇒ 4万通貨」へ移る際、今まで獲得利益がどれだけの連敗に耐えれるかを計算してみましょう。
獲得した利益
2万通貨×0.5(50pips)×3ヶ月=30,000円
4万通貨での損切り
40,000通貨×0.075(7.5pips)=3,000円
チャラ付近まで耐えれる連敗数
30,000円÷3000円=10回
つまり10連敗すれば、そっから負けると総合でマイナス収支です。
対して月に300pips獲れる場合、
獲得した利益
2万通貨×3.0(300pips)×3ヶ月=180,000円
4万通貨での損切り
40,000通貨×0.2(20pips)=8,000円
チャラ付近まで耐えれる連敗数
180,000円÷8000円=22.5回
全敗するとは思えませんが、こっちは22連敗までしても総合でマイナスになりません。
初めは大したことない差ですが、更に3ヶ月勝ち続けて「4 ⇒ 6万通貨」へ上がった際に上記計算方法を用いると、
50pips ⇒ 最大20連敗までOK
300pips ⇒ 最大45連敗までOK
半年同じ獲得pipsを計上したハズが、後者は既に1ヶ月全敗しても耐えれるような蓄えがあります。
そして半年間の利益が累計54万円となり、いかに6万通貨の損切りが12,000円と日給以上であっても半年間優位性を保ってきたのだから、蓄えた分を全て吹っ飛ばす事はないと思う。
つまり、この時点で2017年1月に入金された証拠金100万円は「レバレッジを効かす為に投入された資金」という意味に変わります。
よっぽどの事がない限り、100万円(元本)が侵食される事はないでしょう。
手持ちの利益54万円を元手にトレードしつつも、証拠金は口座にただ入れているだけの状況となります。
このメリットは計り知れません。
人間は心が恐怖に支配されると正しい判断が出来ず、特にお金を瞬時に失っていく恐怖は想像を絶します。
しかし、優位性のある手法を用いれば「着実」に雪だるま式へと増えるので、損切りの抵抗感は少しづつ薄らいでいきます。
月に獲れるpipsが多ければ多いほど、月日が経つにつれて元本自体がドンドン安全になり、蓄えられた利益でボディガードのように守られていく。
資金的安全を確保された状況が背景にあれば、月100~300pips獲れる自信と実績が更に裏付けられ、安定したトレードへと結びつく。
このプロセスがループし始めると、無理せず常勝トレーダーへ近づいていけます。
【補足】獲得pipsが少なくても「数量」で補う実力があればOK
ここから先は、
・毎月の獲得pipsは多くないけど安定してる
・多少のリスクは背負える
・リアルトレードでメンタルも慣れた
上記のような「上級者寄りの中級者トレーダー」は、数量をじっくり上げるペースを早めても構いません。国内で資金的にも限界がある場合は、海外口座を経由してレバレッジを上げても構いません。
ですが、この方法を取る場合はリスクが一気に増えますし、
1.手法に優位性があって厳格なルールを守る意志力
2.相場を気にしないメンタルと「自分」を信じる力
前提として、上記2つが備わっていなければなりません。
【条件1】手法に優位性があって「厳格なルール」を守る意志力
手法に優位性があるのは絶対的に必要で、ないにも関わらず「ハイレバ」でトレードしてたら証拠金がいくらあっても足りません。
闇雲に数量を上げるのではなく、トータルで着実に積み重ねてきた手法がベースとなります。
また、併せて大事なのは
その手法を維持・向上させるために「ルール」を厳格に守れているか。
現時点で損切りが疎かだったり利食いがアヤフヤだったりすると、数量を上げて大きくなった「プレッシャー」によって、ルールを逸脱する可能性が出てくる。
つまり、ある時のメンタル低下によって「ルールが簡単に破れる環境」になってしまう。
ゆえに今の段階で、トレードプロセスを1から10まで「ほぼ完璧」にこなせている必要があります。
【条件2】相場を気にしないメンタルと「自分」を信じる力
数量を大きくして事が上手く運べばいいですが、そうは簡単にいかないのが相場。当然マイナスが先行する時もあるし、3~5連敗する時も平気であります。
ハイレバレッジでトレードするなら、2020年2月に生じたコロナウィルスの大暴落でも「平然としてるメンタル」がないといけません。
また、トレードごとにメンタルをやられてたらFX以外のことが手につかなくなり、生活自体もままならなくなる。
大きな数量でトレードする場合は「最悪の事態でも」当然に受け入れないと話にならないし、常に淡々とトレードできる精神力が必須となります。
さらにここで大事となるのは、
トレードの決断をどれだけ信じる事ができるか?
FXで必要となるのは、最終的にこれが1番大きいんじゃないかと思う。自分の判断や決断が信じきれなくて発注はできないし、その後の損切りや利食いにも必ず迷いが出る。
たとえ失敗しようが成功しようが、
自分の直感や経験・理由や根拠を合理的に判断し、エントリーまで決断できる一貫性
これが備わってないと、いつか自分のトレードが崩れる時が来ます。
もし数量を上げてトレードをガツガツこなすのであれば、自分を信じる力が「本当に」今現在あるのか自問自答する時間をとって下さいね。
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FXで毎月を何pips獲れば優秀なトレーダーのまとめ
最後に少し余談にはなりますが、目標金額を稼ぐための将来的に扱う数量と獲得pipsは、机の上で電卓を弾けばいくらでも逆算出来ます。
もし月に500pips・1000pips獲れるなら、最強のトレーダーへ仲間入りを十分にすることが出来るでしょう。
故に獲得pipsが多いに越したことはないですが、絶対にそんな簡単に上手くいきません。
リアルでの数量は紙上に書かれた10万20万通貨とは雲泥の差です。普通の人からすれば、10万や20万通貨は恐怖すら感じる数量だと思いますが、
数量が上がれば上がる程、重圧は心の器を平気で壊しにかかります。
それを防ぐためにも余裕あるpipsの稼ぎ方を行い、少しづつ数量UPを受け入れる器を作る。
そして現状の数量が「器に満たない量」となった時、チョットずつ溢れないように注いでいき、また少しずつ大きくしていく。
こんな感じで、着実かつ確実に心を広くする作業の繰り返しです。要するに、少ないpips数で数量をガンガンに上げて稼ぐよりも、
・優位性のある手法で獲得pips数を少しずつ増やす努力をする
・その傍らで、ゆっくり数量を調整していく
これが精神的かつ、現実的にもゆとりを持って行えると思う。稼ぐという考えが先行すると逆にFXの成長は遅くなりますし、最悪の場合は退場というバッドエンドになりかねません。
勉強やFXの時間を作るのは必死に、トレーダーとしての成長は着実かつ確実に
少し矛盾してますが、これが一番トレーダーとして大成する為のステップだと私は思います。
殆どの方が、この先トレードを何十年も続けるでしょう。
その中で自分はどう稼いでいって、最終的にどうなりたいのか?
そういった事を踏まえトレードを勉強していけば、自ずと目指すトレードスタイルや手法等が定まって「学ぶべき道」が明確になる。
道は果てしなく険しいけど、それがFXの醍醐味であり面白さだと思います。
今回の記事が、少しでも多くの読者へ参考になれば幸いです。
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