おはこんにちばんは、レギオンです。
乱高下の激しい相場の中で利益を安定して出すためには、自分の手法が相場に対して優位性を保持してなければいけません。
つまり、毎回のトレードを「期待値のある方法」でエントリーから損切り・利食いまで、全てを適切に行っているかを意味します。
もちろん、これは毎日チャートを見て「当日ノートレ又は結果的に指値へかからず」等の未約定分を含んでおり、期待値を維持するには「ダメなチャートで発注しない事」も必要だからです。
そういった期待値のある手法は、一体どのように構築すればいいのか?
例えば「FX 期待値」で検索したりすると、多くの期待値に関するFX情報が出てきます。
・リスクとリワードが起きる確率を使って出す期待値!
・あなたにも出来る期待値の計算式!
・FXで期待値を上げるためのコツ3選! etc…
いかにもそれっぽい言葉で、パッと見は理に叶った内容だと感じるかもしれませんが、
その通りに取り組んだところで、絶対に期待値(優位性)のある手法は生み出せません。
今回の記事では、
・教科書に載っている期待値の概要
・期待値を簡単に生みだす事は出来ない
・実践的な正しい期待値の考え方
・期待値のある手法を作る際の注意点
上記4点の流れで書きます。
期待値のある手法を構築する事が、いかに難しいかをご理解いただければと思います。
目次
FXで期待値の一般的な算出方法
いきなり本題へ入る前に、まず世間一般的に認知されている「FXで期待値を算出する方法」について触れていきましょう。
期待値で使われる計算式は下記となります。
計算式一覧
勝率・・・勝ち回数÷総取引回数×100
負率・・・負け回数÷総取引回数×100
平均利益額・・・利益合計÷勝ち回数
平均損失額・・・損失合計÷負け回数
期待値 = 勝率 x 平均利益額 – 負率 x 平均損失額
リスクリワードレシオ・・・平均利益額÷平均損失額
例:勝率60% 平均利益額20pips 負率40% 平均損失額10pipsの場合
60% x 20pips – 40% x 10pips =+8pips
その時のトレードには「8pipsの期待値がある」と算出されます。あとは月単位で上記例のトレードが平均何回あるかによって、月単位の獲得pipsも期待値として算出できます。
リスクリワードレシオについて
期待値より世間では「リスクリワードレシオ」という言葉の方が認知度としては上でしょう。
リスクリワードレシオは「勝ちトレードの平均利益÷負けトレードの平均損失」で数値が算出され、それによって手法に求められる最低勝率がはじき出されます。
例えばリスクリワードレシオが「2」の場合、1回の勝ちで2回分の損失を補うことが出来るため、求められる最低勝率は「1÷3×100=33%」でチャラ(損益分岐点)になります。
下記画像はその関係を表したもので、マイナスになればなるほど「危ない手法」だと認識すればOK。
巷ではリスクリワードが「3以上」あれば優秀だと言われているそうな・・・
引用サイト:OANDA JAPANより(https://www.oanda.jp/lab-education/blog_column/risk_reward/)
これらを総合すると、計算上は最低でも下記手法が完成すれば稼げるようになります。
1.平均損失:平均利益が1:1より大きい
2.勝率50%以上
ブログやYoutubeでよく見るやり方
ここまでの内容はブログやYoutubeでも多く掲載されているもので、探せば誰でも見つけることができます。さらに期待値を伸ばしていく方法として、特にYoutubeでは下記のような内容を多く見ます。
1.練習を積む
2.とにかくバックテスト(検証)
3.目標を設定する
4.エントリータイミングを改善
5.勝率をとにかく上げる
6.リスクリワードを必ず意識する etc…
この内容も確かにその通りではあるので、
「今から勝率上げるために頑張るぞ!」
「リアルトレードで練習しまくりや!」
それを見て意気込んだり、似たようなYoutube動画やブログを探したり、Amazonでそれに特化した書籍を購入したりすると思う。
ですが、ここで「根本的な疑問点」を併せて感じることも出来たでしょうか?
それが理解出来ていないと、ひたすら同じ場所を樹海のように駆け回ることへ年月を費やすハメとなります。
FXの期待値自体が「簡単」に出せるものじゃない
まず普通に考えてみましょう。
そもそも、FXで損失を出すトレーダーの割合が「8~9割」と言われている中で(個人的にはもっと多いと思う)、どれだけの人が手法に優位性を持っているのでしょうか?
しかもそれが一時的でなく、5年10年と長期的に続く「期待値のある手法」を持ち合わせる人となれば、1000人に2~3人レベルの割合になるのは間違いない。
この実態を踏まえ、簡単に期待値のある手法を構築出来ると思いますか?
また、ほとんどのブログやYoutube動画の最後には、
「先ほど紹介した期待値の算出方法などを使れば、期待の高い手法を作れるようになる!」
このように書いたり言ったりしてますが、今の2つの話をつなぎ合わせると「1つの結論」に否が応でもたどり着く事になります。
皆がセオリーのように当たり前に紹介している内容は、「考え方又はプロセス」が間違ってる可能性が非常に高い
こう言わざるを得ません。
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ここからは、実際に期待値のある手法を生み出すための考え方・注意点について書きます。
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・リスクリワードが「1~3以上」
・勝率が50%以上
トレードでは、誰もが守るべき共通したルールなど存在しないんです。
例えば、統計を数年分とった上で算出した期待値が毎月平均して「100pips」獲得できる場合、リアルトレードでも淡々と統計をとった時の手法・ルールを繰り返せば、高い確率でプラスの期待値を維持することが出来ます。
Ex.期待値が「月単位で100pipsある手法」の実践結果
1月 150pips
2月 80pips
3月 250pips
4月 ー30pips
5月 50pips etc…
注意点は、月単位での期待値がプラスだからといって「毎月プラス」で終わるとは限らないってことです。あくまでも期待値であって、毎月の収支保証をするものじゃありません。
ただ、トータル収支は長い目で見ると少しづつ「期待値」に沿って必ず収束します。
このように、毎月・毎年といった長い節目でトータルプラスを維持出来れば、模範的な手法の枠組みに囚われる必要はありません。
手法自体が破天荒でも全く構わない
仮に手法がスキャルピングで、1回のトレードが10秒以内に完結するような秒速だとしましょう。
それを複数通貨ペアで、休むことなく何時間もガツガツとトレードしている光景だとした場合、明らかにムチャクチャな方法に見えるかもしれません。
そんな手法でも、コンスタントに稼げていればいいんですよ。
確かに、稼ぐトレーダーの手法は意味不明なものに見えがちですが、扱っている本人はそれをルーティンでこなしてるから何とも思ってないし、むしろ意外にシンプルなことが殆どです。
シンプルであるのは、そこまで仕上げるのに膨大な時間を注いだからであって、初めから簡単に構築されてるわけじゃありません。
期待値ある手法の見てくれがどうであれ、そこには稼ぐトレーダーの心血が詰まっているのです。
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現実世界の会社とは違い、潔くマイナス撤退することも「プラス評価」の対象だからです。
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FXでチャートを見ることに特化すれば「100%」力が伸びます
実践上で使えなければ、それは単なる「絵に描いた餅」に過ぎません。
ほとんどの人はチャートを見る自力が一切ない状態で、これらを全て逆から行ってるからこそ手法に優位性が生まれないんです。
統計に関する記事はこちら
【おすすめ】手法構築の理想的な流れ
一番理想的なのは、
1.過去チャートを修行僧のように籠もって研究する(最低でも1000~2000枚以上)
2.特に何も期待値などを意識せず、「1」の後にデモでエントリーから損切り・利食いを徹底的に分析・改善を繰り返す
3.何やかんや苦労してFXに取り組んだ結果、月単位でプラスpipsになってきた
4.「2→3」をひたすらループする
5.「4」を徹底した結果、手法に優位性があると「確信に近い段階」までこぎ着ける
6.手法やルールを細部に至るまでまとめる
7.過去チャートで本格的な統計取りを行う
要するに、チャートをアホみたいに見続けて職人レベルまで昇華したら、いつの間にか期待値(優位性)が構築できるようになっていた。
むしろ期待値なんて目標を立てず行っても、後でいくらでもスキル向上と共に引っ付いてくるんです。
巷のやり方と「逆手順」を取ること
これがひいては、90%以上も存在する大衆とは真逆の「非大衆」になる効率的な方法です。
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そもそも利益を出すためにトレードをすぐ始めるのではなく、事前にアホみたいな枚数の過去チャートを見なければダメなので、一見すると遠回りに見えるかもしれませんが、
地道にチャートを積み重ねるやり方が「最終的」には一番早いです。
そしてデモへ取り組む中で、エントリーから損切り・利食いに至るまでの「失敗→反省」を何度も繰り返し、ようやく自分の中で堅固なルールが出来上がり、デモトレードも月単位でプラスになる月が増えてくる。
そこまで到達するのに「約2年ぐらい」費やしたとしても、全く遅いなんて事はありません。
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大衆と真逆の行動をとることが「真」の期待値
期待値を着実に積み上げるためには、合理的な勉強方法を駆使して行うことも確かに大切ですが、
いかに「大衆とかけ離れた方法」をとっているかが大事。
大衆は言い方をキツくすると、相場で利益を出せずに損失を計上し続けるトレーダーのことです。
彼らと同じもしくは似た方法をとっていれば、そりゃ稼げるようにはなりません。
大衆のやり方
1.今の手法で稼げない
2.勝率・期待値を上げたい
3.チャートを見て色々試す
4.手法をいじっても稼げない
5.「3~4」をループする
大体が上記パターンにハマり、そのまま退場していくのがFX界のセオリー。
「3」でチャートを見るにしても、それはブログやYoutubeで紹介してたものを使うといった「付け焼刃」であって、刀を何回も熱してはハンマーで打ってを繰り返すような「分析・研究」とは程遠いものです。
しかし、1割の非大衆である稼ぎ続けるトレーダーは、彼らと「全く逆の道のりを」歩んできたからこそ今があります。
少数派の方法
1.最初からチャート研究・分析
2.相場観や判断基準が培われる
3.「1~2」を徹底的に準備してデモ
4.時間はかかっても自然と期待値が伸びる
5.統計または少額からリアル(個人差あり)
明らかに手順が違うのは見て分かると思います。
この違いこそが、最終的に期待値ある手法を構築できるかに関わってきますので、自分の進捗状況と照らし合わせた上で「手法の研磨」を頑張っていただければと思います。
今回の記事が、少しでも多くの読者に参考となれば幸いです。
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