おはこんにちばんは、レギオンです。
専業トレーダーという言葉を聞くと、
・莫大な利益を毎月叩き出している
・誰もが憧れる高級タワーマンションの最上階
・ハイブランドな服装を着たりと贅沢三昧の日々
上記のような生活や暮らしを送れる「夢のある職業」として考える方も少なくありません。
そうなると、フライングスタートで脱サラするような人が日本でも多く見受けられるのですが、
殆どの人が目先の稼ぐ金額に目を奪われているような気がしてなりません。
もっと過酷なダークサイドの部分にまで目を通しておかないと、仕事を辞めてから後悔したって後の祭りになってしまいます。
今回の記事は、専業トレーダーで稼いでいくのがどれだけ難しいかについて書きます。
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FXで専業トレーダーが「稼ぐ」のは当たり前【これが大前提】
まず専業トレーダーと名乗る以上は、ある程度の金額を稼げてないと話にならないのですが、冒頭で書いたように見切り発車する人も多くいます。
しかし、稼げていない状況で飛び立つことは「絶対に」オススメしません。
稼がないといけない状況へ自分を強く追い込み、最終的にスキルアップする人も中にはいるかもしれませんが、それは投資において現実的発想とはないし、どう考えても自殺行為にしか思えない。
特に家族がいる方は、10000%専業をやってはダメです。
自分の家族を資金的に窮地へ追い込んで、何が楽しいんですか?自分はFXがあっていいかもしれないけど、家族は生きる糧を失っている状況なんですよ?
どうしても専業になるのであれば、それなりではなく「周囲から羨ましがられるような利益」が必要となります。
だから、どれだけやる気があるとかは関係なく、既に専業を目指すからには客観的に見て「当たり前に稼いでいる」のが前提となります。
下記では、個人で専業トレーダーを目指す方が稼ぐ金額などに触れていきます(家族持ちで専業になるのは極少数派だと思うので割愛)
専業トレーダーの稼ぐ金額で目安となるのは「最低でも」月50万円
この金額については「実家 or 一人暮らし」で必要な金額に差が出てくるんですが、あくまで専業トレーダーとして今後も活躍する前提で、それを胸張って言えるような金額とします。
さすがに月の利益が10万20万稼いでだからといって、
俺は専業トレーダーだYo!
これで個人投資家は恥ずかしいですもんね(笑)資金的にも周りがビックリするような額ではないし、むしろ「兼業でしっかり頑張っていれば?」と助言がありそうな額です。
あくまで私が必要と思う本当に最低の金額ですが、
・月の利益が最低50万以上
・又は月平均して最低50万以上
とりあえず、上記金額は必ず必要かと考えます。2つ目に関しては、年間の利益が600万以上って意味で捉えて下さい。
【理想】毎月の稼ぐ金額が70万円以上は欲しい
上記に示した金額は、あくまで専業トレーダーとして最低基準の稼ぎですが、
理想は不調時における利益の上下も踏まえ、月70万以上
この金額については、専業としてのメンタル維持・利益の上下を考慮した額となります。この辺がメンタル的にも現実的なラインになってくるのかと思う。
というのも、投資は月によって相場と手法が噛み合わず「全くとして獲れない時」が存在します。
その際に収入が50%未満まで落ち込んだ場合、月50万の稼ぎが100%だと自分の生活にまで害が及んでしまう。
一度恐怖すれば、次の月に影響を及ぼさないと「100%断言する事」が出来ないのが人間。
だからそこまで考慮して考えるのであれば、月70万以上の利益が資金的にもセ-フティな金額とも言えます。
ただこの辺は手法やトレードスタイル等によって異なると思うので、最低50万~70万以上の範囲で考えるのがいいでしょう。
【念のため】稼げてないのに専業デビューは超危険
まさかとは思いますが、まだ稼いだ実績もないのに見切り発車で専業トレーダーになるのは、絶対にやめましょう。
仕事も辞め、失業保険も使って悠々自適といった発想かもしれませんが、
その後は定期的な収入もなくなるため、稼げない場合は貯金が減る「ジリ貧状態」となります。
そのような状況下で、冷静にトレードして稼げるとは到底思えませんし、そのまま貯金が尽きるのは目に見えています。
そんなハイリスクしかない未来へ身を投げるよりも、
今安定収入がある状態でトレードを勉強し、少なくとも年間を通して自分の年収ぐらい稼げるになってから
その時に改めて考え、ドロップアウトしても遅くはないと思う。無理にリスクしかない世界へ飛び込む必要はありません。
FXで専業トレーダーが事前に用意するべき資金
ここからは専業を目指す方が、事前に用意しておくべき資金について説明します。
トレード用・生活用・緊急用と、大きく3つに分けて考える方がいいでしょう。
1.FXの口座資産
2.生活費
3.緊急用のキャッシュ
僕が以前に専業の方から聞いた内容などを基に、順番に説明をしていきます。
FXの口座資金
私の経験論ですが、今後の個人に対するレバレッジ規制(10倍も想定)を考えれば
最低300~500万円は必要かと思います。
法人口座・海外口座にすれば抜け道はありますが、諸費用・高い税率がかかるので採用してないという前提で。
スキャルピングみたいに一瞬でトレードが終わるなら別ですが、
・複数の通貨を同時に発注
・注文自体が積み重なるスタイル
これらの場合は、嫌でも数量との関係で「日本のしょーもない規制」が邪魔をしてきます。
100~200万でも少なくはないように見えるけど、連敗したりする可能性を考慮すれば、精神的にも余裕のある資金を運用している方がメンタル的にもラク。
だから、投資が100~200万だと心細く感じてしまうため、私はあまりオススメしません。数量を上げていく前提なら、理想として500万以上の軍資金を用意したいところ。
専業トレーダーとして生きる為の生活費
残念ながら資本主義の世の中、人間は日々生きるためにお金を消費しないといけません。これは専業トレーダーも当然のことです。
仮に専業デビュー時に0円スタートのケースだと、明らかにFXの口座資金から捻出する事になるので、
それはトレードと生活が混合され「大変な事態」を招くから、絶対に避けないとダメ。
ゆえに資金をある程度準備しないといけないのですが、これも1人暮らしか否かによって変わります。
まず一人暮らしにかかる費用の平均が
・家賃 7万
・光熱費7500円
・通信費1万2千円
・食費5万
・娯楽・交際費2万円
・雑費2万円
合計約18万円
大体このような金額になるようです(KAUMO参照)
ですが会社を辞めるため、これに国民年金・国保・住民税もプラスされる事を考えれば、大方で「22万円以上」は必要となります。
更に別件で必要な費用が生じたりする事も踏まえると、月に25万はかかるものだと認識した方がいい。
もちろん、住む場所を変えたり節約することで「15万~20万程度」に抑えることも可能だと思いますが、
自分以外に稼ぎを頼る事は出来ないから、多めに計上しておくのが当たり前。
知り合いの専業トレーダーが言う目安として、6ヶ月~1年分の生活費は資金として用意しておいた方がいいそうです。
そうなると最低でも「25万×6ヶ月=150万」は、FX口座とは別に用意しなければいけないって事。
でも「上記金額が貯めるの難しい!でも専業トレーダーしたいもん!」という方は、
両親に全てを打ち明け、了承をもらった上で「実家」にて専業を始めましょう。
その方が資金的にも浮くし余裕が出来るから。仮に家へ月に3~5万入れるにしても、明らかに1人暮らしの費用より最低50%は軽減されます。
また両親がどこで見てるか分からないという監視下に置かれるのですから、投資生活がダラけてたら追い出されるでしょ?
何が何でも叶えたい夢があるのなら、脛をかじり倒してでも事を進めれるハズだと思います。
それは手段であって、何も恥ずかしいことではありません。
緊急用のキャッシュ(保険加入も必須)
これは普段絶対に手をつけてはいけないお金ですが、自分の身にこれから何が起こるか分かりません。
その為の予備資金であって、決して大きな損切りをした際の補填と考えてはいけません。
最低でも100~200万は欲しいですし、また事故や災害に巻き込まれる可能性まで考慮すると、保険にはかならず加入をしておきましょう。
生活費と貯蓄は絶対に無視できない問題
ここまでの金額をまとめると、
1.FXの口座資金
300万~500万程
2.生活費
1人暮らし 150万~300万以上
実家暮らし 100万~200万以上
3.緊急用資金
最低でも100~200万以上
合計600万~1000万のラインが、現業トレーダーとして生きる為に用意する「現実的な金額」だと思います。
ただこれは、あくまで事前に準備しておかなければダメな資金であって、以降はFXで生活費を稼ぐことはもちろん、それを上回って「貯金」もしなければいけません。
別に緊急用のキャッシュがあるとはいっても、仮に何か長期的にトレードが出来なくなる要因が生じ、収入が一時的に無くなってしまった場合、補えなくなる可能性が非常に高い。
その為の「資金留保」が必要となります。
例えば、生活費を上回った余剰が50万利益として発生した場合、
「それを口座に残した状態で、レバレッジ上げるために役立てた方がいいんじゃないの?」
こういう意見が上がるかもしれませんが、まずは何よりも「不確実性への対策」が絶対優先。
訳の分からないLCで資金が一気に吹っ飛ぶ可能性もあるし、今は健康でも突如の怪我や事故などによって入院する事になるリスクも考えられます。
故の対策であり、口座から資金を切り離してしまえば、減ることは絶対にありませんから。
【注意】知り合いの専業トレーダーより(原文を多少修正)
専業トレーダーは、稼げば自分や周囲の人々に青天井な幸せを与える事は可能ですが、現実はそう甘くはありません。
知り合いの専業さんから、「これだけは絶対に伝えろ!」と言われている内容を紹介します。
・専業は、どこからもお金が借りられない。世間的には何も信用がないから、クレジットカードすら作れません。
・以前はサラリーマンでしたが、数年前クレカを再発行する時に会社勤めしてないのがバレてしまい、再発行ができませんでした。
・年収証明なんて提示しても関係ありません。賃貸でマンションも借りられない!
・海外旅行ではクレジットカードが身分証代わりなので恥ずかしい思いもするし、ETCカードもダメなんで(笑)
上記が専業トレーダーからいただいた内容ですが、想像以上に社会的信用がない点が怖い。
つまり、資金を持ってないと「誰から」も信用されないということです。
あなたがどれだけ専業トレーダーとして活躍していても、社会の大半がプープープーにしか見てくれない厳しい現実があります。
会社を設立した上で保険も掛け、経営者として世間で振る舞うのがいいような気もしますが、必要経費も当然増える。
社会的な信用が低いということは、その影響が少なからず周囲に及ぶ可能性もあるでしょう。
そういった事も踏まえ、本当に専業で投資を生業としてやっていけるのか?ここまで深く考えて決断をしないと、絶対に専業トレーダーは無理だと僕は感じました。
なので、FX関連やブログ・不動産などをビジネスに繋げる方向を僕は選択しましたが、専業を選ばれた方の意志や目標については素直に憧れます。
FXの専業トレーダーで稼ぐのは過酷!でも得られる恩恵は大きい
以上が、専業トレーダーを目指す方へお伝えしたい「利益・資金面」についての内容となります。
先ほど書かせていただきた金額なら、必死に貯めれば5年~10年で貯まりますし、その働いて貯めてる間に並行してFXに関する知識やトレードスキルを鍛えていけば、
投資家としての力は、リアルトレード前であっても異常に伸びているハズです。
トレードを生業として成立させるのは非常に難しいですが、大企業の役員報酬ですら簡単に超えていける可能性を、FXは秘めています。
下手すれば、毎月4桁に達する金額を稼ぐ人すら、当たり前のように出てくるでしょう。
あらゆる面において専業はハイリスクですが、受け取る金額も場合によっては「エグゼクティブな数字」となってくるのです。
専業トレーダーになるまでの準備は怠らないで
その魅力ゆえに、専業トレーダーへ早く進みたいと思う気持ちも何となく分かります。
確かに、事前に貯める金額や勉強期間が長過ぎる!と考えたくもなるし、実践で成長していきたいといった気概もあるでしょうが、
副業も一切しないのであれば、どこから資金を安定的に供給出来るんですか?
私だったら、スタート時に1000万持っててもハッキリ言ってメチャクチャ怖いと感じるでしょう。
それだけ「自分の力で稼ぐ!特にFXだけで生きていく!」と宣言する事は、
生きる上で、自由ながらも「大きな制約」という足枷を人生にかけるって事なんです。
人間の寿命からすれば、数年勉強に費やしたとしても「たったの数%」に過ぎません。その時ぐらい歯を食いしばって泥水をすすってでも頑張りましょうよ?
チャートを誰よりも必死に見ては研究し、自分だけの優位性を誰よりも真剣に考えて構築していく事に全てを捧げるつもりで。
為替のプロとして稼ぐって事は、そういうことです。
専業前の数年間は苦しいと思うけど、専業後の数年間はもっと苦しいと思います。
これが耐えれなければ、絶対に無理。僕が専業オンリーになりたくないのは、それが自分には力及ばすで出来ないから。
でもそのような過酷なサバイバルを生き抜き、常に最前線で戦って荒稼ぎしている専業トレーダーがいるのも事実です。
私は専業トレーダーを心から尊敬してます。
皆さんも、そんな周りから敬われる・頼られるようなトレーダーを目指して下さいね。
今回の記事が、少しでも多くの読者へ参考になれば幸いです。
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