おはこんにちばんは、レギオンです。
私がこのFXブログで
・チャートを常にたくさん見て下さい!
・形やパターンを自分なりに調べて下さい!
まるで念仏のように唱えているから、染み付いた人もいると思いますが、
チャートを研究する事は、学校でいうなら数学・英語といった「必須科目」のようなもの
ここを疎かにしたり、面倒くさいとサボったりしてると、
結果的に、トレーダーとして大成するまでの時間を大幅にロスしてしまう。
それだけ大事なのが、FXの原点である「チャートそのものを見ること」なんです。
チャートの動き・形さえ高確率で把握できれば、テクニカル分析なんて使う必要がないし、自分の優位性ある判断基準を持ってトレードしていく事ができる。
そこで今回は、チャートを見る際に注意すべきポイントを踏まえた上で、注目すべき形やパターンの研究方法をご紹介していきます。
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FXで研究するのは形やパターン【チャートの動きを捉える】

チャートの現在状況を確認する上で、真っ先に注目しやすいのはレンジ内の動きだと思う。
でもそれだけで、次はチャートがどっちへ動くかを予想するのは困難だし、確率的にも優位性を見い出せません。
そこで必要になってくるのが「形やパターン」といったもの
細かく言うと「傾向や予兆・示唆」的なものとなりますが、これらをチャートから読み取る事によって、方向性に関する精度は格段に変わります。
でも大抵のトレーダーは、
「そんなのチャートを探しても分からん」
「そもそも見つけ方が分からん」
「白紙のチャートだけ見ても??」etc・・
チャートの研究を始める前からこのように考える訳で、そりゃあ精度もクソも上がる訳がありません。でも形を覚えたいと願う矛盾した自分が心の中にいる。
すると次にとる行動は決まっていて、ユミンコさんの言う「トイレットペーパー以下の書籍」を手に取り、そこに書かれている形を丸暗記する作業に入ります。
・ダブル・トリプルトップ(ボトム)
・トライアングル
・ペナント・フラッグ
・ヘッドアンドショルダーetc…
中にはテクニカルまで丸暗記する方もいますが、確かに書かれているものは、昔の株式市場から培われた内容であったりと、確かにそれなりの説得力はあります・・・・。
形やパターンは教科書や人から習っただけでは使えない
ですが、よ~く考えてみて下さい。
FXは受験勉強じゃありません。
生きる(稼ぐ)か死ぬか(退場するか)の「Dead or Alive」を地で行くような世界です。
資格試験や受験勉強は答えが存在する為、覚えれば覚えるほど点数へ反映される実感はありますが、
FXにそのような解答はなく、全ては完全実力主義の「収支」で成り立つのが現実。
その中で単純に教科書通りの形やパターンを覚え、意気揚々と相場で稼げると思っているなら、それは言い方悪くすると相場のカモです。
何でテクニカル・形やパターンを丸暗記しても稼げないかっていうと、
マーケットで「9割」以上の人間が負けてるからとしか言えない。
更に細かく説明すると、
チャートの大衆心理などを理解しなければ、形や動きのパターンは何の意味もないんです。
これは人の手法を学ぶ際にも言えることですが、例えばあるトレーダーから「ここで入って買い・売り」という優位性ある手法を学ぶとする。
その場合は、当の本人の判断基準を学んだりするハズですが、ほとんどの人は「この人の説明通りにすれば稼げる!」ってぐらいしか考えないと思う。
・実際にチャートを使って確認しましたか?
・統計的に使えると確信を得てトレードした?
トレードを真似するのは全然構いませんが、その人の見方や判断はDNAから違うんだから、まず100%出来ないでしょ?
だから、自分なりに解釈しなければいけない。
それには膨大なチャートを研究する必要があるし、教えてもらった手法をベースに「自分なりの味付け」を施した上で、更にそれが統計的に稼げると証明出来なければ、使いようがありません。
だから、どの道チャートを嫌でも研究しないとダメだし、自分で教えてもらった手法を分解して理解する作業がいる。
これ無くして稼げると思ってるなら、実質的に不可能。
そしてチャートを見ていく過程で、色々なチャート上のパターンや形を知る事により
・何でこの形が形成されるのか?
・その前後はどうなってる?その後はどう動くのか?
ここまで密に考えれるようになり、最終的に手法へ落とし込んで「自分の判断基準」として使えるようになるんです。
形やパターンを見つけるには、チャートへ書き込みを繰り返す
世間の教科書に載っている当たり前の形や、人から聞いたような動きのパターンなどを、自分なりにカスタマイズして手法に取り入れるのもアリですが、
自分なりの見方、形やパターン的な動きを見つける場合、必ずチャートを見て思考しながら「ああだ・こうだ」と書き込んだりするしかありません.。
ただ漠然とチャートを見ていても浮かばないし、何もチャートに書いていないと、翌日以降になったら自分が何をしていたかすらも忘れてしまう。
つまり、自分だけの判断基準を揃えていくのであれば、アナログ式にチャートを使っていくのが1番なんです。
受験勉強や資格試験でもそうですが、誰も初期段階からパソコンをひたすら見て勉強している人なんていません。
自分で色々と考えながら書き込んでいく過程で、点と点が繋がり「気づき・閃き」といったものが生まれるんです。
なので、自分なりの見方を手法に取り入れたいなら、チャートを思考しつつ見て、更に自分の感じたことや疑問点などを書く癖をつけましょう。
FXの研究でチャートの形・パターンを捉えるプロセス4段階

ここからは、僕が改良をしつつ行ってきた勉強方法の中で、
チャートの形やパターンを抽出する際に行っていた、チャートの分析・研究方法
こちらを4段階に分け、順に説明していきます。
インジケーターを全て消し、チャートオンリーにする
インジケーターが1つでもあると、日々それを使っているトレーダーは「基準の1つ」として、無意識にチャートと併用して判断しがちとなる。
・テクニカルがこういった動きをするなら、次にこう動くだろう
・テクニカルとチャートの形がこういった場合は、ああ動くetc…
必ず意識の中にスルリと入り込んだ上で、脳内における意思決定の判断材料となってしまう。普段から使っている場合は尚更。
チャートが動くからテクニカルが動くのであって、そもそもの前提にあるのがチャートです。
テクニカルがこう動いているから、チャートがそれに従って動いているのでありません。
それを確認する上でも、チャートを純粋な姿で見る事が必要。あくまでテクニカルは付加要素として、チャートを見て見まくった後に、隠し味のスパイスとして加えればいいんです。
純粋なチャートの動きを追うことで、テクニカル併用で見えなかった部分が見える。
僕はユミンコさんが「チャートを見て下さい」と書いてたので何も疑わずしましたが、
結果的にテクニカルが「特に必要ない」と分かったし、純粋なチャートを見ることが「純粋な判断」に繋がることも理解できた。
自分のものさしで判断することを生業とする職人の腕が機械より立つのは、純粋に自分の腕と感性へ真摯に向き合っているから。
私たちも、そのような判断ができる「匠」になりましょう。
プリントアウトして書き込みつつ、形やパターンを研究する
チャートからテクニカルを抜いて早速作業を開始!といっても、それをPC上でする訳ではありません。
チャートをスクリーンショットして、プリンターで印刷したチャートに向かって行うんです。
そりゃあ手書きより、パソコン上で色つけたり線引く方が楽かもしれませんが、受験勉強・資格試験の勉強を机に向かってガリガリ取り組むように、
FXの勉強も「アナログ」で行う方が、身につくスピードは圧倒的に上。
現実にある紙だと、触覚や聴覚といった五感を無意識に感じて使えます。
あくまでもパソコンは「間接的」にチャートに対し書いたり引いたりするものであって、どうしてもその観点からいうと、勉強するには感性を満足に活かすことが出来ません。
もちろんプリンターにA4用紙・インクカートリッジと経費はかかりますが、
それを何百倍も補うぐらいの成果を、着実かつ確実に挙げる事ができます。
アナログ作業の有無は、東大生でも机に向かって問題を解いてる現実と比較すれば、その必要性に関してすぐに理解できると思う。
チャートの動きを左から順にジーッと見て追っていく
チャートは生き物でありませんが、
人間の「欲・恐怖」といった、あらゆる感情が混ざってできた「諸刃の剣」のようなもの。
自分に不利なように扱えば、当然そのリスクは自分へと降りかかってきますが、そのリスクの度合いが無制限と、極度にワガママです。
つまり、とんでもなく扱いづらく、むしろプラスよりマイナスへ働く方が圧倒的に大きい。
初めは「グッボーイ」と褒めていた犬が、いつの間にかその手を食いちぎっているような、それでもワンワン!っと元気よく主人を見てペロペロしてくる。
FXとは、そのような事をチャートの流れで「誰構わず」やっているんです。
そんな怪物にもなり得るチャートを上手く扱うには、チャートの動き方を見ていくしかありません、それも特に入念に。
その過程で、時間足の左からゆっくりと追っていくのは、怪物を扱う上で有用な手段となります。
ですが、初めは訳が分からないと思う。だって、チャートがニョロニョロ動いてるようにしか見えんもん(笑)
それでも、何枚もチャートを順に追っていくと、
「クロス円はユーロもポンドも同じところで動くなぁ」
「やたら00や000で跳ね返るなぁ」etc…
上記のように、少しずつチャートの「ボヤーっ」としていたものが鮮明になってきます。
そういったポイントを抑えていくことを重ねれば、また別の発見があったり、動きの細かい点が見えてくる。
そうすると、訳の分からない動きをしていたチャートが
不規則な動きではあるが、常にある一定のパターンを繰り返すものである
このように見えてきます。明らかに当初のチャートより鮮明に見えるようになってるし、今までの数倍は各ポイントを意識して見る事でしょう。
基本的に、チャートを見る事は「慣れ」以外の何でもありません。嫌でもチャートを毎日見てれば、見る感覚が徐々に培われていく。
怪物を飼い慣らすのであれば、毎日を安全に遠くから見てみましょう。
勇敢に戦って得る者、ただ単に虐殺される者、軽傷・重傷で逃げる者など、色々な側面が伺えるハズです。
気になった形やパターンを必ずチェックして何度も見る
これはチャートの凝視を行ってれば、いずれ気がつくと思いますが、
・やたらいつも同じ形のチャートを見る
・上昇・下落途中でこの形が発生するetc…
自分の目に止まるようなものが出てきます。例えば僕がトレード結果で、
・ハイヒールやV字・逆V字
・直近の高値・底値3回跳ね返り
・チャートの3段上げ
・半値戻し
・イレギュラー的な上昇
・曲線的な動き
・レンジの約1/2縮小etc…
上記でチャート画像に書いているようなもの。
これらは、一部ユミンコさんのブログで学んだものを自分で再確認し、カスタマイズして取り入れたものもありますが、
全てに共通するのは、チャートを数え切れないぐらい見た結果、自分なりに認識したものだということ。
単純に人がそう書いてるから使っている訳ではありません。自分の眼でチャートを細かく見ては確認し、あるいは発見し、自分で使えるものとしてきました。
だから、上に書いてある僕の判断基準を早速使っても、頭が理解している状態で用いないと意味がありません。
仮に利益が出たとしても、それは何となく勝てただけであり、ちゃんと自分なりの理詰めで立てたプロセスを経由してないと、いつか「ラッキー」のままで終わってしまいます。
短期的に勝てたとしても、その発想で長期的に資産を築き上げるのはまずムリ。
自分が努力して得たものでなければ、お金に換算することがこの世界では出来ないんですから。
言い換えれば、それこそが優位性となります。
つまりチャートを細かく見る作業は、マーケットで勝つために必要な「優位性となり得る原石」を探す作業。
もちろん、無数の岩石からダイヤモンドの原石を掘り当てるのは難しいですが、時間をかければ見つけることが出来るのも事実。
腐らず、コツコツ頑張ってチャートを見て下さい。この努力は必ず、貴方を有益な方向へ導きます。
【補足】形やパターンだけ追いかけると視野が狭くなる
チャートを見るプロセスで気をつけてほしいのは、チャートの形や動きのパターンばかり追いかけてると、
・チャートのある一部分だけしかフォーカスしてない
・これだと思った形を探すためだけにチャートを見る
そのような、狭い部分だけしか見ない状態になることがある。
この方法もなくはないですが、その形や動きのパターンの前後関係を考慮しないで進めていくため、
全体的に動いているチャートの中で、それらがどのような役割を果たしているか、根本から理解できなくなります。
例えば、単純にダブルボトムをくまなく探して何個が見つけたとしても、
・それが下落チャートの中で出ているのか
・ある一定のレートで揉み合う状態で出てきたのか
・反転するポイントで出てきているのかetc…
こういった、全体的なチャート状況を踏まえた上で見ていかないと、ただ単に教科書に載っているような見方で終わってしまいます。
そうならないためにも、
1.まずはチャート全体の動きを視野に入れつつ、ポイントごとにフォーカスして見る
2.暫くしたら、また全体的な動きに目線を遠ざけ、同じ見方を繰り返す
このように、チャートとの距離感を常に意識して見ることが大切。
また、自分が形や動きのパターンで何か見つけたのであれば、
・それは全体のどういった動きの中で現れたか?
・大きさや動きの特徴や傾向はあるか?
・そして、結果的にはどのように動いていったか?
これぐらいを徹底的に思考しながら行うことで、形やパターン的な動きの使い方や、発生する特徴・条件などを、具体的に捉えていくことができます。
故にチャートは視野を狭めるだけではなく、必ず全体から見下ろすように眺めるのも必要
このことを忘れないでくださいね。
FXの研究はチャートの形やパターン的な動きを軸に深めよう

以上が、チャートを見ていく際の研究プロセスとなります。
だいぶ前に、現受講生のリナさんが形やパターンを見つけていく際に仰っていた、興味深い言葉がありました。
私が「山」だと思って見つけた形で、これ使える!って思ったのが、実は「ヘッドアンドショルダー」だった事を最近知りました。
私の中では大発見だったのに、普通のことだったのかってムカついています。そして引きずっています(笑)
といった内容。
「え?」と思うかもしれませんが、彼女は巷の教科書の形やパターンを一切見てませんし、知ろうともしてませんでした(僕も一切教えていません)。
そういった環境下で、ひたすらにチャートを見て発見したのが、「山」と表現されるものだったんです。
初めから書いてるものを学ぶより「0→1を生み出す」のがどれだけ大変か?
正に彼女はそれを、知らず知らずの内にやってのけたって事。
それはつまり、教科書を見て覚えた人間と比較しても、理解力や実践力で格段の差が既についてる事になり、
何より大きいのは、チャート視点から自力で学んだことです。
・その使い方や前後のチャート状況も知っている
・単純に形を覚えただけ
テストでは後者が100点満点を取るでしょうが、実践では10点も取れません。
それがFXの世界における厳しさであり、稼ぐ為に重要なことでもあるんです。
1つ1つの形やパターンが優位性の判断基準となる
そして、自分が見つけたり教えてもらったり、またカスタマイズした形やパターン的な動きが、
チャートを見るときに使える「優位性を持った判断基準」となっていきます。
もちろん、途中で使えないことが分かって捨てることもありますが、それを繰り返すことで、ダイヤモンドの原石みたいに光り輝く価値あるものが残る。
後はそれをひたすら研磨し、自分の手法に使えるよう落とし込むだけ。
そういった優位性を強く持った判断基準が数多く備わってくると、エントリーするときの理由・根拠として論理的に積み上げることができ、
それが多ければ多いほど、そのチャートで利益が獲れる確率が大きく上がります。
故に、自分だけの判断基準が多ければ、相場でチャンスに出会える確率も上がり、なおかつ他トレーダーとは区分された「独自の優位性」を形成することができる。
そこまで到達するには、それこそチャートを研究していく根気強さと努力が入りますが、最終的にはそれだけの価値を見出せる位の成果となるでしょう。
なので、チャートを普段からアナログ的な努力で、「博士」のように研究へ没頭していただければと思います。
今回の記事が、少しでも多くの読者へ参考となれば幸いです。
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