FXでブレイクアウトの手法を心理的に考える【騙しを応用】



おはこんにちばんは、レギオンです。

 

外人トレーダーの書籍には「周りと逆の行動・考えをする事」について詳しく書いてたりしますが、多くのトレーダーにとって「逆」というのは非常に耳慣れない言葉なので、

 

逆をしろと言うが、逆だ!逆だ!って言われても何すればいいか分かんねぇよぉ~

 

このように感じたり思ったりする方は多いと思う。

 

ですが、FXで上記内容を頑張ることは「ある意味で必須科目」であり、むしろこの段階を如何にご自身が考え抜き、そしてどれだけ行動に移す事ができるかによって、今後マーケットで生き残る率が格段に上がります。

 

そこで今回は分かりやすい事例として皆さんがよく知っている手法である「ブレイクアウト」を例に出し、逆の発想を一緒に考えていきましょう。

 


FXで「ブレイクアウト」とは何か?

 

 

ブレイクアウトとは、チャートがレンジ相場の状態である時に抵抗しているレートを突き抜け、大きく上昇・下落する波に乗って利益を上げる手法をいいます。

 

この手法に関しては古くから多くのトレーダーが用いられており、ブレイクアウトと検索すれば、いくらでもその手の戦術サイトを見つける事ができる。

 

かなり前に買ったSa○ahっていうカリスマトレーダーの書籍にもブレイクアウトではなく「sa○ahブレイク」ってオリジナルっぽく書かれてましたが、全く使えないブレイクアウトだったのをしっかり覚えてます(今あの本に値段を付けるなら100円でも高すぎ)

 

FXでブレイクアウトがベストセラーな理由

 

 

ブレイクアウトが現代までベストセラーとなっている理由は、

 

エントリーポイントが分かりやすく、かつ使いやすい。

波に乗れたら大きく利が乗る

 

大きく分類すると、この2つではないかと思う。レンジ相場の上下抵抗ラインの手前や少し抜けた部分で入るという簡単な見方とエントリーの仕方、そして根拠の導き方もラインさえ上下に引ければ問題ありません。

 

その上逆指値でエントリーする方法を採用すれば、平日忙しいサラリーマンでもチャートを監視してない時間にマーケットへ参加する事が可能です。更にポンド円ごとくチャートがオバケ相場になると、リスクリワード的にも綺麗な損小利大を形成できるでしょう。

 

故に初心者~中級者まで幅広く使える事ができるため、商材として販売されたりもしている大人気手法なのです。

 

使いやすい反面、使い勝手は非常に悪い

 

 

ですが、上記手法で実際に勝てているトレーダーとなれば事情は大きく変わってきます。私自身が昔使ってたのでよく分かってるんやけど、理想と現実は全くとして違うから(笑)

 


ブレイクアウトのデメリット

とにかくダマシが多い

波が綺麗に伸びる事自体が珍しい

 

手にとって実際に使ってみると、非常に難易度の高い手法だということが分かります。

 

まずブレイクアウトの条件に該当するようなレンジ相場が出たとしても、抜けてはすぐに戻って損切りになる、このようなパターンがとにかく多い。

 

またブレイクアウトが成功したとしても、そのまま上昇・下落を続けて理想の利食いが出来るのはごく僅かな回数に限られます。

 

このようにブレイクアウトは手法創りに関して初心者の方でも取っ掛りとして取り入れ易い反面、

 


・徹底した損切り管理

・エントリーできる相場の絞込み

・厳密なルールの編成etc

 

非常に高度なトレードスキルが問われてきます。ではこのブレイクアウトを最初に書いた

 

「逆に使う・逆の発想をする」

 

これを使ってトレードするためには、どうすればいいのかを見ていきましょう。

 

FXでブレイクアウトを心理的に考える

 

 

ブレイクアウトを周りと違う観点から考えるにあたって、まずは書籍やセミナーで当手法を学んだ・教わった一般大衆がどのように考えてエントリーや損切りするのか、そこをチェックしてみましょう。

 

まずブレイクアウトに関して、騙しが非常に多いというのはお伝えしているところだと思います。この手法が何の工夫もなく使えるのなら、大衆が9割も負けるハズがありませんからね。

 

なので、今回は典型的なブレイクアウトの騙しパターンを例にとって考えます。

 

王道であるブレイクアウトの入り方

 

 

それでは上画像を使って説明をしていくと、ブレイクアウトを期待するトレーダーが②で入るとしましょう。この時のレートですが、

 

1.①と②の間の赤ラインを単純に100円ジャスト

2.その上の赤ラインを100.10

3.ブレイクアウトの頂点を100.20と設定します。

 

②でブレイクアウトを仕掛けるトレーダーというのは、100円ジャストで入ることはまずありません。抜けたのを確認するために100.03~05ぐらいで入るのがセオリーだと書籍やメディアで紹介されているためです。

 

今回は100.030(スプレッドを考慮しない)で買いと想定して考えましょう。

 

①は若干エントリーが早いですが、アグレッシブに初動を狙いに行くトレーダーなら入るポイントでしょう。②はセオリーというべきエントリーポイントで、抜けたのを確認してから注文できる点がメリットです。

 

注意点:③に関して

 

抜けたラインを底の抵抗線(レジサポ転換)と判断し、順張りの買いを推奨するテキスト手法って多いと思いますが、これはブレイクアウトと判断する視点が異なるため、③の順張りロングについては、要所を除いてあまり触れません。

 

つまり、①~②に関しては誰もが知っており、誰もが考える場所と判断することができます。

 

トレーダーの多くが考えてエントリーするという事は、そのポイントは高確率で損失が発生すると同義に近いのです。だからここで発想の転換をしましょう。

 

大衆のエントリーポイントは負けるのだから、それを基準にしてブレイクアウトを再構築すればいいのではないか?

 

それを基に逆で組み立てたのが③~⑤。いきなりでは分かりにくいので、100円をブレイクアウトしたチャートの推移を見ながら、順を追って説明していきます。

 

含み益からマイナスへ転落していく大衆心理の変化

 

 

まず100.10を抜けた段階で含み益は7pipsとなり、100.20の頂点に達した頃には15pipsは勝っているハズです。この時点でブレイクアウトを使ったトレーダーの殆どが勝ったと確信します。

 

ですがそれのつかの間、100.20の頂点を境に下落してくるチャートの含み益の減少を見て、買いのトレーダーに不安や逃げたい衝動がよぎり始めます。

 

そして100.10を切り、更に③のポイントに達した頃には既に含み益はプラマイゼロとなっており、スプレッドによってはマイナスへ転落しているでしょう。

 

もし私が買いのブレイクアウト狙いで入っていたのなら、

 

「何で100.20付近で決済しなかったのだろう」

「何でこんなに落ちてくんねん!」

 

大体こんな感じで、イラつくか後悔の念に駆られていた事でしょうね。というか、これは昔の大衆だった私です(笑)

 

不安・恐怖が先行した際のチャート変化を見る

 

 

私の経験上、多くのトレーダーが似たような発注をしている以上、この③のポイントがターニングポイントとなります。

 

つまり、ここで攻めるトレーダーか逃げるトレーダーなのか、大きく分かれる場所でもあるのです。ブレイクアウトのトレーダーで堅実な方なら

 

100.030 損切り 

 

建値でしっかり逃げれるよう配慮しているハズ。少し様子見を決めているトレーダーで100円ジャストでしょう。更に伏兵として、100円を抵抗ラインとしその上でロング発注するトレーダーが現れますが、ブレイクアウトとは全く別物なので割愛します。

 

そして、この100円上のラインで既に雌雄が決し始めていると表現してもおかしくはありません。既に多くの買いトレーダーは逃げの姿勢に入っています。

 

もしショートで攻めるとすれば、100.030~100.050

 

この辺りの逆指値でトレードを行っていると思います。

 

逃げる買いを後ろから追いかけるような形で入るため、理屈でもしっかり筋が通っていますし、損切りも逆V字の頂点あたりの100.15~100.20で組めば大した怪我もせず、万一は逃げることが可能です。

 

更に100円を切った段階の④で、買いのブレイクアウトを行っていたトレーダーの大部分は絶対に逃げると思いますから、ここから一気の下落が始まっていくのです。

 

もし買いのトレーダーを殺すために追撃するとしたら、この④は絶好のポイントとなるでしょうね。私は昔ここで追加のピラミッティングをよくしてました。

 

相場の偏りは歓喜から訪れる不安・恐怖で動き出す

 

 

では何故上記③~⑤のポイントでショートエントリーになるのかというと、大衆心理が大きく傾く契機となり、かつ損切りが乱発的に発生するからです。

 

どういう意味かというと、まず②でブレイクアウト狙いで入ったトレーダーは、間違いなく逆V字の頂点付近までグイーンと伸びたチャートを観て

 

 

こんな顔を絶対にしていると思う!大丈夫、当時の俺もPC前でニヤニヤしてたから(笑)そして、デス○ートで主人公が1ページ使ってドヤ顔した光景が目に浮かぶ方も多いのではないでしょうか?

 

この時点で私の経験上、10~15pipsの含み利益が上乗せされている状態です。もしこのまま上がった場合はブレイクアウト成功となるため、エントリーする機会は見送りとなりますが、

 

そうはいかんのがFXです

 

ここからはブレイクアウトが失敗し、チャートが下落してくる状況を加味して考えましょう。

 

もしブレイクアウト成功したと思った方が、徐々に不安になるエリアってどの辺になりますか?私だったらブレイクアウトで伸びた分の1/2、つまり含み益が半分程無くなった水色四角の部分です。

 

10.0pip
 ↓
8.6pips
 ↓
7.5pips
 ↓
6.4pips
 ↓
5.8pips
 ↓
4.6pips
 ↓
3.9pips
 ↓
2.8pips

 

上記数字はあくまで例えですが、貴方の心に疑念が生じるのはどの場所ですか?私は4.6pipsまで落ちてくると、もう終わるなぁ~と感じます。これは心理的に「自分の優位な位置が崩れることに対する不安」が増大し始める契機となるポイントがそこだという事です。

 

言い換えると、そこが恐怖が心に入り込んでくる場所です。

 

人間の心理というのは初めいくら平常心を保っていても、途中で心の気圧がプレッシャーなどによって大きく低下すると、そこへ流れ込んでくるかのように不安や恐怖といったマイナスの感情がジワジワ注がれてきます。

 

そして人間の感情というのは、一度マイナス感情によって満たされてしまうと冷静な判断ができなくなってしまい、多くが身の保身に走ったりといった自己を守るための行動をとるようになる。

 

これが一気にチャートが総崩れを起こして下落するトリガーとなるのです。

 

FXでブレイクアウトは心理を織り込んで使おう

 

 

ここまでチャートを軸にした説明を行ってきましたが、ブレイクアウト自体はトレード始めて数ヶ月もすれば大半のトレーダーが知るような内容です。

 

しかし、FXで継続的に利益を計上できるトレーダーは全体の10%もいません。

 

ブレイクアウトをそのまま鵜呑みにして使ったところで、何の利益も生み出さないのです。なぜなら殆どのトレーダーが使い方を知っているし、殆どのトレーダーが知っていながらも負けているからです。

 

単純にブレイクアウトといっても、極少数の勝ちトレーダーは自分なりに必ずといって言いほど+α(優位性の仕組み)を加えています。

 

私の場合は「大衆心理」を基準にブレイクアウトを組み立てました。これは後になって考えれば、非常に簡単な仕組みでした。大衆と全く逆の発想で組めばいいだけなんですから。

 

上記のようなプロセスを踏んだ上でエントリーする事を

 

大衆心理と逆を行う

 

私はこう呼んでいます。

 

ブレイクアウトでも大衆の逆視点から組むと強力になる

 

矢印はショートでエントリーする際に意識する、ロングエントリーしたトレーダーのポイントを指しています。そして①~⑤は各エントリーポイントと簡単な解説を。

 

こう見ると、大衆心理を応用しているといっても、実に簡単な発想から使えるのが分かります。

 

後はこの考えに損切りや利食い・資産管理等といった独自の味付けをしていけばいいだけであって、それで十分に優位性のある手法は完成します。

 

この手法に関してだけでなく、殆どの勝てる手法やルールというのは「大衆の欲望や恐怖」を基に構成がなされており、

 

大衆が感じる欲望や願望・・・エントリーするか見極め始める

大衆の恐怖や不安が一定点に達する・・・エントリーする

 

概ね、このような構成でズレてはいないでしょう。勝ちトレーダーはここまで意識してないかもしれませんが、優位性の本質とは「大衆心理と常に逆」なのです。

 

これを野球で例えるなら、8回まで両チームとも0ー0のまま動かないが、9回表で相手に点数が入りだしたとします。

 

その時は2・3点取られてもまだ強気の姿勢だと思いますが、5点6点取られたポイントで必ず選手の間で「勝てるのか?負けるのか?」といった不安や疑念が脳裏をよぎり始めます。

 

そして10点近くまで取られた瞬間に、殆どの選手の気持ちは「いかにプロ」でも折れる確率が非常に高いと思う。

 

この折れたポイントでエントリーする。

 

FXではこの入り方こそが、勝つ為の王道パターンなんです。いかに相手の心の変化を読み取った上で、その先のトレードができるか?

 

つまり、トレードは心理戦と言っていい。相手が恐怖に染まり出した時こそリスクは軽減され、勝つチャンスが訪れた瞬間なのです。

 

実際のチャートでブレイクアウト騙しが使えた例

 

 

もし私が朝から晩までPCの前にいれば、10000%で上記手法を使いエントリーしていたと感じた場所があったので、それを紹介しようと思います。上記の2016年8/2(火)3分足チャートをご覧下さい。

 

私は102.600を基準にエントリーしていましたが、時間的に瞬殺でした。というのも、鋭いブレイクアウトが102.500付近から始まったからなんですね。

 

それと同時に、102.60付近でブレイクアウトを待っていた方々が一気に便乗して波に乗ってきます。彼らの入るであろうポイントが青丸でしょう。

 

それからチャートはぐんぐんと上昇して102.80まで到達。この時ブレイクアウトで入ったトレーダーは15~30pips近く含み益が出ている状況なので、まず成功したと喜んでいると思う。

 

そのまま上昇したら上記チャートは用済みなのですが、実際はそこから一気に下落への道を辿ります。ここで問題になるのは、

 

ブレイクアウトで入った人間がどこで逃げるか?

 

このポイントを絞る事に集中するのですが、大衆がどこで不安や恐怖が一気に増大するのか?これさえ分かれば、後は逃げる大衆と逆のエントリーをして殺すだけとなります。

 

そう考えると、私がブレイクアウトを多用していた時に感じた、経験や心理的に切羽詰ってくる場所というのは102.60抜けで入ったトレーダーだと

 

含み益が半分以下になる102.70以下

 

まずここを割った段階で含み益は10pipsを確実に切るため、不安や恐怖という感情が心に表れだしますが、まだ8~9pipsは余裕があるので、何とか精神的にギリギリ踏ん張っているといったところ。

 

しかし102.65まで下落したらどうでしょうか?既に含み益は2~4pips程度にまで低下しています。もし皆様がブレイクアウトをしてこの状態になったら、頑張ってここから伸びると信じれますか?私なら諦めます。

 

心が折れる場所が、反対エントリーする絶好の機会

 

黒丸で書いてある部分が、そのポイントで102.50で入ったトレーダーからすれば、まさか30pipsまで伸びた自分のポジションが損切りになるとは思ってもみなかったでしょうね。

 

イレギュラーこそ大衆心理に付け込む隙です。

 

102.80から一気に下落で攻めているショート勢と、102.60のブレイクアウトを失敗して敗走してくるロング勢、これが戦場なら既に総崩れの負け戦。同じように102.50にいたトレーダーも逃げ出します。

 

102.40以降の下落がキツいのは、一斉に皆が損切りしてショート圧力が増したからで、102円で跳ね返っているのは102円で指値して待っているロング勢が多いからに他なりません。

 

もし102円から茶色ラインのように伸びた場合はさっさと逃げればいいんです。損切りになったとしても、軽い軽傷で終わるでしょう。

 

逃げる相手を追撃してとどめを刺すようなトレードを

 

 

このように大衆心理が綺麗にハマると、その逆でポジションをとるのが如何に簡単でリスクが低いかが、多少なりは分かってもらえたかと思います。

 

もし損切りという逃げ道がないのであれば必死の抵抗を見せるでしょうが、FXには損切りという絶対的な逃げる手段があります。

 

戦でもそうです。完全に逃げれない状況であれば「背水の陣・火事場の馬鹿力」といったように人間はとてつもない力・潜在能力を発揮しますが、目の前に助かる道が存在するのなら、誰が相手と戦う選択肢を選ぶでしょうか?

 

だから戦はその時でなく敗走・総崩れした相手を追撃する方が死傷者の数が異常に多いんです。だって誰も戦わず背中を向けて逃げているのですから、後ろから追いかけて槍をブスッと刺せば終わりです。

 

正面切って戦うのでなく、逃げる相手を追いかけて殺す

 

そんな大衆心理の逆をいく手法を、皆様も試行錯誤していただければと思います。上記手法は参考になるのであれば、是非とも使っていただければ幸いです。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

30代前半の現役FXトレーダーで、自身が運営する個別FXスクールの講師。これからFXを本格的に始める方々へ、正しい勉強を教えてくれる場所を見つけるガイドラインのようなブログになればと思い、このFXブログを書き始めました。