FXの恐怖を学ぶ【古代の戦争とチャートを使って解説】



おはこんにちばんは、レギオンです。

 

トレードはPC越しに誰分からぬ人と売買を繰り返す投資ですが、

 

極論すれば、合法的なお金の奪い合いです

 

大きく稼いで喜ぶトレーダーがいれば、その分負けて大きく傷つくトレーダーがいる。一見すると自由に見えて、実は完全実力主義の北斗の拳でいう「修羅の国」みたいなもんです。

 

しかし、更に見方を変えると、「買いと売りが戦争を繰り返している状態」とも言えます。古代・中世の世界で言えば、領土や人・お金を支配する為に戦っている状況。

 

戦争は人命がかかっているので、FXと全く同じだと結びつける事はできませんが、

 

心理的な動き(歓喜や恐怖・期待や不安など)に関しては、非常に類似点が多いです

 


・自分の軍が優勢

・少しづつ圧されている 

・敵が逃げ出してて殺したい放題

・完全に自軍が総崩れで阿鼻叫喚

 

これらはチャートの状況や自分のポジション状況においても、同じように言い換えて表現する事ができます。そして人間の心理状態を勉強する事は、戦争を客観的に見ていくと非常に為になる事が分かります。

 

今回の記事では、まずFXの相場における「恐怖」とはどういったものかに着目した上で、共和制ローマとカルタゴが戦った古代の戦争(カンネーの戦い)を例に上げ、説明していきたいと思います。

 


FXで恐怖とは何かを学ぶ

 

 

世の中で自分にとって怖いことは何か?

 

この問いをした時、その場に100人いれば80~100通りの恐怖内容が挙げられるでしょう。

 


・命の危険

・家族に裏切られること

・会社での立場が失墜するetc…

 

挙げていけばキリがないけど、FXに限って言えばその内容は単純明白。お金をFXに投資している人なら分かると思いますが、単純に言い表すのであれば「恐怖=お金が減ること又はそのプロセス」です。

 

FXで負けたら命を落としたり、会社をクビになる事は絶対に有り得ません。ですが、想定外・極端にお金を失うことにより、火の粉が周りへと降りかかり燃え広がる可能性はいくらでもあります。それだけ「資産」を失うことによる影響は計り知れない。

 

「ミナミの帝王」でトイチの金貸し萬田銀次郎が「ゼニは命の次に大事や!」って言うシーンを多く見ますが、資本主義が徹底している現代社会で考えると、お金は命と同等・準じた付加価値を持っているとも考えられます。

 

何をするにも、ゼニ無しではやっていけないから。

 

つまり、自分の命の次・もしくは準じたレベルに位置する「お金」が減るという事実は、今後の人生に影響を及ぼすぐらいの内容であり、それが容易に想像出来るから「強い恐怖」を感じる訳です。

 

故にFXではこの事実を理解して受け入れる事で、対策として相場から自分の身を守るために損切りしたりすることが出来ます。小難しく説明したかもしれないんで、まずは単純に「お金が減る=FXでは恐怖」だけ抑えておきましょう。

 

誰もが逆方向にチャートが動くと恐怖する

 

 

チャートの動きが自分にとって不利益な方向へ動いていった時、ポジションに含み損が発生する以上は、とても良い気分になれるとは思いません。

 

でも自分だけがそう思っているだけであって、他に同じポジションを持っている人がどう思っているか、つまり相場の大衆心理なんて理解できる訳がない!と言う方もいるハズです。

 

確かに大衆心理を自分なりに理解するのは簡単じゃありませんが、でもよ~く考えてみましょう。

 

誰だって含み損が増えたらイヤに決まってます。

 

例えば、100円ロングで自分がポジションを持っていると紙上のチャートで仮定した場合、それが下落して99.50にまでなり、50pipsのマイナスが発生したとします。

 

当然自分は傷つくことはありませんが、その50pipsの下落を100円で持っている人は耐え難い損失だと感じるハズです。もしそこで喜んでいる人がいたら、それは特殊な性癖を持っているとしか思えません(笑)

 

要するに、自分が「心配・不安・恐怖」するようなチャートの動きは、同じように皆もマイナスに感じるという事です。

 

それによって、チャートが一方的に大きく動いたりする「相場が荒れる原因」を作り出します。なので、自分が恐怖を変に感じているとかではなく、チャートの向こうで皆が当たり前に感じる恐怖は「自分にも感じる・理解できる」事を知っていただきたいんです。

 

これを突き詰めていくと、チャートでの感情変化を理解することが、大衆心理の変化を理解する事に繋がると分かってくるようになります。恐怖は誰にでも平等に感じるマイナス要因だということを忘れないようにしましょう。

 

過度な恐怖が自らを保身に走らせ、それが連鎖する

 

 

映画で銃やナイフを突きつけて脅し、情報を相手から引き出すシーンを見たことがあると思いますが、あれは自分の生命の危機が迫っているから喋るのであって、それにより身の安全を保証してもらう。

 

また、自分の地位や名誉をスキャンダルや訴えによって阻害されそうになる時も、身を守るために相手が求める条件や金額を飲んだりするのも、海外ドラマではよく観ます。

 

何が言いたいのかというと、人間は自分が耐えられる恐怖を上回るような出来事に遭遇すると、本能的に命を護るような行動・言動をするのだという事です。

 

敵が100人攻めてきてるのに、1人で突っ込んで立ち向かうような人は現実的にいません。普通は命からがら逃げるに決まってる。

 

FXはそういった感情を持った人間が、何千何百万と相場の世界でトレードを行っています。もちろん命まで取られる事はなくても、損失を出すことによって、口座資産は命のライフメーターが削られるように減っていきます。

 

口座資産は、FXの世界では「寿命」のようなものです。無くなれば補充をしない限り再起不能になってしまうし、逆に増えていけばそれだけ相場で生き残っていく期間も増える。

 

そのFXで命の源とも表現できる資金が、チャートの下落によってゴリゴリと含み損が広がっていく様を見て、人間はどう感じるでしょうか?言わなくても答えは分かると思います。そして相場では、皆が同じように感じれば皆が「同じような行動」を、必ずと言っていい程にとります。

 

つまり、それが連鎖すればするほどパニック相場(急騰・暴落)へ発展していくのです。

 

例えば、映画で大勢の人がパニックになる時は、必ず誰か少数の人が逃げたりするのを見た人々が連鎖的に反応し、そのまま雪崩のように大きな波となります。これと同じことが、FXでもそっくりそのままチャート内で起こります。

 


1.チャートがいきなり暴落する

2.「1」を見てロスカットが増える

3.更に下落する

4.「3」を見てロスカットが更に増える・・・ 

 

この恐ろしい阿鼻叫喚の連鎖が、チャート内で凄まじいスピードでやり取りされていき、100pips200pipsといった暴落を一瞬のうちに引き起こす。

 

これが、人間の恐怖がチャートへ与える影響のメカニズム

 

何となく理解できたってぐらいでも構いません。少しづつチャートにおける恐怖の意味を知っていくことで、それが大衆心理を理解していく事にも繋がっていきますから。

とりあえず、恐怖の意味に関する前置きはこれぐらいにして、以降では具体的に恐怖の発生するタイミングや流れ方を、古代史の決戦とFXのチャートを織り交ぜて説明していきたいと思います。

 

FXの恐怖は古代の戦争から嫌という程に学べる

 

ローマ帝国の最大版図(既に公共の水洗トイレがあったレベル)

 

戦争からヒントを得るのはよろしくないですが、実際にあったローマとカルタゴの決戦「カンネーの戦い」より、心理変化のヒントを勉強することにしましょう。

 

紀元前216年8月2日カンネーの戦いとは、古代において行われた歴史上超有名な戦いです。

 

対戦相手は共和制ローマ VS カルタゴ

 

共和制ローマとは、後に現在のユーロ圏にイギリスや北アフリカ・中東まで含めた地中海最強のローマ帝国を指します。最盛期には当時の地球人の1/4が支配下にあったというぐらい反則的に強く、またコロッセウムや公共浴場などの高度な文明を持った国でした。

 

カルタゴは馴染みのない方が多いかもしれませんので、その場所と当時の勢力図を載せておきます。

 

当時の地中海は激戦区だったのです

 

カルタゴは商業で大きく栄えた都市国家であり、ローマが地中海を支配する上で商売の上でも邪魔な存在でした。

 

色々な理由があってバトルが開始されたのですが、この時カルタゴの指揮をとっていたハンニバルという将軍は、ローマの隙を突くためにスペインからイタリアという超遠回りをしてきました。

 

学校の正門から入ると体育の先生に見つかるから、その隙を突いて遠くの塀から忍び込む中学生みたいなことを数万人規模でやったんです。

 

ちなみにこの時、アフリカから象さんをパオーンパオーンといっぱい連れてきたんですが、アルプス山脈を越える過程でハンニバルの乗る象さん以外はみんな死んでしまったそうです。

 

さて、カンネーの戦いの場所は地図通り。そこにカルタゴ軍5万とローマ軍8万オーバーが激突となりました。

 

実はここに来るまでの途中、ローマは2回カルタゴとバトルをしてボロ負けしてるにも関わらず、メチャクチャな数を動員してるのです。

 

そのしぶとさには感服しますが、今回はカルタゴのハンニバルがとった戦略を参考に、ここでようやくFXの手法を踏まえて話を進めていきたいと思います。

 

カンネーの戦いはカルタゴの圧勝

 

ここからは

 

共和制ローマ=大衆トレーダー(イメージは買い)

カルタゴ=大衆と反対区分のトレーダー(イメージは売り)

 

このようにイメージを固めると分かりやすいです。ちなみにこの戦いですが、カルタゴがローマを包囲殲滅する形で圧勝しました。下記がその図式です。

 

初めにローマが数と質で優勢な重装歩兵を用い、ガリア兵(カルタゴが途中で従えたフランスの部族)の戦列をブチ抜いて突破しますが、後方で待機していたカルタゴの重装歩兵がそれを受け止める形で耐えます。

 

その一方で騎兵の数と質で圧倒的に上回るカルタゴが側面のローマ騎兵を戦場から駆逐し、ローマ軍を後方から包囲する形をとります。

 

 

そうすると、あら不思議。

 

完全に包囲した上で、ローマがボコボコになったんですね。この戦闘は非常に完成度の高い戦術として評価され、現在は外国の軍隊の教科書に載っているらしいです。

 

勝敗を決定付けたのは、ローマ軍が感じた恐怖心

 

敵に全方向を包囲されたローマ兵士の恐怖心は計り知れない

 

そして問題はここから。この決戦における戦死者の報告ですが、

 

ローマ  約50,000人以上(別に陣営の守備兵20,000名が捕虜)

カルタゴ 約5,700人程度

 

その数字が異常に感じませんか?ローマは90%以上がカルタゴの脅威に侵されたにも関わらず、カルタゴは総兵力の10%の減少で収まっています。

 

普通に戦って数字の誤差がここまで出るものでしょうか?答えは1つしかありません。

 

ローマが途中で恐怖によるパニックに陥ったから

 

これしかない。包囲された際に生じた死への恐怖がローマ軍を支配したため、誰もが逃げたいと思ったために、包囲された内へ内へ後ずさる兵が続出したためです。

 

つまり、急激に大きく傾いた恐怖感情は 一方方向へと進む可能性が極めて高い。

 

更に重要なポイントとなるのは、ローマがどの時点で恐怖へと心理が一気に傾いたのか?

 

実はこの人間の恐怖感情の移り変わる図式こそ、FXでブレイクアウトの騙しが成立する理由となり、絶好のエントリータイミングとなるのです。

 

FXで恐怖は「あるタイミング」で心へ流れ込む

 

色別の四角は発注時にロスカットを入れると想定される場所

 

ローマ軍がどのポイントで恐慌に陥ったかの心理状態を学ぶことで、上画像に書かせていただいたブレイクアウトの逆V字・V字のダマシが発生する要因を、本質的に理解する事が可能だと考えています。

 

逆V字・V字って何ぞや?って方は上記チャートをご覧下さい。この場合は逆V字の形となります。

 

カンネーの戦いにおいて、ローマ軍は主力の重装歩兵で敵戦列を突破しようと試みましたが、逆にカルタゴの優秀なヌミディア騎兵がローマ両翼の騎兵を破りローマを背後から包囲する場面がありました。

 

この時の心理状態を上記チャート画像で例えるなら、ローマ軍(買いの大衆目線)が②のブレイクアウトで一時的に敵陣を押し込んでおり、あたかもローマ優勢に思える場面。

 

ブレイクアウトが頂点まで達した時には、まさかこれから下落していくなんて夢にも思わないでしょう。

 

「夢にも思わない」という考えが大衆心理

 

もうこれだけ上昇しているのだから、後はひらすら昇っていくだけという発想しかないんです。まさかローマ軍もこの後ボロ負けするなんて、誰も想像をしていなかったと思います。

 

しかし強気の状況でイレギュラーが発生すると、大衆というのは途端にパニックを起こし始めます。

 

事はブレイクアウトが少しずつ下落を始めた頃から。この状況はカルタゴ軍の騎兵がローマ騎兵を戦場から追い出し、ローマ重装歩兵の背後へ周り始めた頃。

 

ローマの重装歩兵はカルタゴ軍歩兵の戦列を完全に突破できずのまま。またこの時には既に側面~前方を歩兵に囲まれています。

 

側面にいた兵士は騎兵の状況を心配しつつも、囲まれている状況に若干の不安を抱き始めています。

 

FXでは初め少しぐらいの下落なんて気にもしなかった大衆が、自分の含み益が少しづつ減ってくる展開に不安を抱きます。でもこの時はまだ強気姿勢を崩すような自体ではありませんので、パニックにまでは達しておりません。

 

しかしカルタゴ側の騎兵がローマの背後を勢いに乗って脅かし始めた瞬間、ローマ側は恐慌に陥り始めます。何故なら騎兵は既に撤退し、自分たちは完全に囲まれた上に、逃げ場なんて一切ない状況になっているのですから。

 

こうなると戦うというより、自分たちの命の安全を優先し始めます。つまり完全に「心が弱い方向へ流れ始めた」と言えるこのタイミングこそがパニックの契機なのです。

 

FXでは恐怖が相場をパニックに陥れる

 

 

FXでは③の上にある赤ラインをチャートが割ってくると、もう含み益が半分を切っているトレーダーが殆どでしょう。この辺りで大衆心理は一気に不安を増長させます。

 

レジサポ転換の教科書通りな上昇も考えられますが、そうそう簡単に決まる事はありません。

 

そして④のポイントまで達した時には、既に先ほどのブレイクアウトで増えていた含み益は一気に無くなり、以降はマイナスが口座を支配し始めます。

 

この時をもって、大衆心理は完全に「弱気一辺倒」となってしまい、片っ端からの損切りがスタートするのです。もはやロング注文だった人間に相場で戦う意思がないんですから。

 

後はいかに怪我を最低限にしてマーケットから逃げるか?

 

これが出来れば戦場でも比較的軽傷で済むんでしょうが、パニックに陥った大衆の中には、更にこの③or④でロングを追加発注する人が出始めます。もう冷静な判断が出来ない状態に頭が仕上がっているとしか思えない、そんな行動をしてしまうのです。

 

後は④と⑤を見ていただければ分かります。ひたすらショートが加速してロングを殺していっている一方的な展開です。カンネーの戦いも、終盤はこのように一方的な勝負、つまり虐殺ともいえるような状況になってしまったんですね。

 

多くの人間(大衆)の心が一気に片方へ流れるタイミング

 

これはトレードでも戦いでも本質は何も変わりません。その時こそ、マーケットへ一気に攻撃できるチャンスなのです。

 

 

FXでは恐怖へと大きく傾く場所でトレードする

 

焦ってトレードをせず、じっくりと機会を待つ

 

以上が戦いから心理のヒントを得る記事になります。

 

皆様だったら上記の状況で売買区分はもちろん、どこでエントリーを仕掛ければいいのか?おおよその検討はついたかと思います。

 

発注の仕方はユミンコさんでいう「ハイエナ的なエントリー」となるため、いきなりブレイクアウトで入る戦法じゃないんで乗り遅れる事もあるでしょうが、そのまま上昇していく確率はそこまで高くありません。

 

高いのなら、その他を含めた教科書通りの方法で、ここまで大衆が負ける理由の筋が通りません。それならあえてエントリーするのを様子見して、確率が70~80%ぐらいの段階でトレードを始める方が賢いとは思いませんか?

 

先に大衆が進み、後でその亡骸を非大衆が拾っていく

 

これが大衆心理の逆を行い、マーケットという戦場で長期的に生き残っていく戦術です。

 

勉強して簡単に身につけれるものではありませんが、時間をかけて習得する価値は大いにありますので、読者様に少しでもご検討いただければ幸いです。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

30代前半の現役FXトレーダーで、自身が運営する個別FXスクールの講師。これからFXを本格的に始める方々へ、正しい勉強を教えてくれる場所を見つけるガイドラインのようなブログになればと思い、このFXブログを書き始めました。