おはこんにちばんは、レギオンです。
誰しも、トレーダーとして憧れるのが「専業」。
日々のストレスや時間的拘束から解放され、自分の実力だけで地球上を自由に歩くことが出来る。
まさに、現代のハイテク社会が生んだ「究極の職業」と言っても、過言ではないでしょう。
私も専業は羨ましいとは思いますが、リスクを考えるとその選択は出来ないため、現在はブログにも書いてるとおり、FXスクール・ブログ運営・不動産・物販とリスクヘッジを徹底する毎日。
なので、完全専業トレーダー視点でお答えするのは難しいですが、専業の知り合いから聞いた話などを踏まえ、限りなくリアルに書いていきたいと思います。
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FXの正しい勉強方法に関する動画を重点的にUPしています。
FXの専業トレーダーになることの大変さ【過酷な毎日】

そもそも、専業トレーダーって何かしらの定義があるわけじゃないので、見解に個人差が出るカテゴリーになりますが、
トレードだけで、日常生活に至る全ての支出をカバーでき、かつそれ以上の利益を安定的に稼ぐトレーダー
僕が定義付けるなら上記となる。
FXの利益とは別に会社から給与を得たり、副業で稼いでいる場合、この基準でいうと兼業に該当します。
端的に言うと、トレードオンリーで生きている人
これってトレードしてる側からすれば「究極形」に見えるし、贅沢三昧の暮らしが待ってるように見えますが、実際はそうでもありません。
逆にトレードだけで食ってるからこそ、キャッシュは手元に出来るだけ留保しておきたいし、家族がいる方は別に不動産の定収入を検討するなど、常に見えない不安と戦っています。
むしろ稼いで稼ぎ倒している人ほど、自分のFXにおける引き際を考えたり、守りに入っていく傾向が専業者の話を聞いていると強い。
専業トレーダーは「専業」になることを絶対勧めない
FXで専業トレーダーを目指すのは恐ろしく難しく、先ほども書きましたが、個人的にはお勧めできない職種です。
今までに専業トレーダーへお会いしたり、コンタクトを取ったりしたことがありますが、
FXの専業トレーダーが、専業を「素晴らしい!」と言ってた記憶がありません。
むしろ、今までの苦労話だったり大損した話だったりと、マイナスの話しか覚えてない。
その方々は意味不明な金額を稼いだり、数量に至っては3桁以上を当たり前に扱う方々でしたが、
あくまでも「地獄のような日々」から生還したのが前提。
大体の方が、チャートを見まくったり検証漬けの日々と言ってたので、それを専業レベルにまで昇華させようと思ったら、その努力は想像を絶するものがあります。
FXの専業トレーダーへなるにはどうすればいいのか?
もちろん専業トレーダーとなる以上は、
・事前に相当な金額を稼げている
・十分な資金の蓄えがある
・最悪負けが続いても数年間は生きれるetc…
これらが絶対的な前提となりますが、それらを短縮して専業スタートができる「スーパーショートカット」があります。
それはそれは簡単な話で、
今月で会社を辞め、自分で専業と名乗りましょう(笑)
世間はどう見るか分かりませんが、専業トレーダーという職業が国で決まっているわけでなく、言ってしまえば○○コンサルタントのようなもの。
自分で先物の専業トレーダーと自称することも出来るし、株の専業と周りに言う事も出来る。
とにかく、自分が会社を辞めて「無職」と自覚するのでなければ、それはFXで稼ぐために特化した専業トレーダーになったと「ある意味で」言えます。
ふざけて書いたように思うかもしれないですが、単純に専業トレーダーを始めたい場合、これで手続きは終了。
もちろん、このようなステップで稼げる人は10000人いて1人ぐらいだと思うし、
「ただ専業になる」・「専業に成る」では、意味が全く違います。
会社を辞めてから、暫くは失業保険や貯蓄で凌げたとしても、以降で利益が出ないのに専業トレーダーと自称していては、何のために会社を辞め、投資の世界へ飛び込んだか分かりません。
ですので、専業になろうと思えば「誰でも」簡単になることは出来ますが、絶対に意味を履き違えてはダメだし、稼げない状態でなること自体が自殺行為です。
専業トレーダーとして生きる覚悟と自覚はあるか
専業トレーダーとして生きていく場合、途中で諦めず歯を食いしばるのは当たり前に必要。
さらに合わせて必要となるのが、
FXの専業トレーダーが、社会的にどのような地位・状況にあるか?
これをどれだけ自覚しているかです。
普通に考えてみましょう。ある時友人と飲みに行って、「今何の仕事してんの?」と聞いたとき、
「今はユーチューバーやってるよ!」
こう友人に言われたら、あなたはどのように感じますか?
それと同じで、もし自分が聞かれた時に「FXの専業トレーダーやってるよ!」と言えば、相手はどう思うでしょうか?どう考えたってポカーンとするか、苦笑いをするでしょう。
また、社会的に見てもFXトレーダーに信用は何1つありませんし、何のステータスにもなりません。
だから、FXの専業トレーダーを目指すって事は、これらを当たり前のように知っていて、かつ開き直るレベルで自覚できてないと、必ず途中で潰れる。
稼ぐ以外にも、専業はあらゆる面でデメリットが生じるため、それすらも許容した上で、トレードに打ち込むことが必要となります。
【補足】安定収入があるなら、無理に専業を目指す必要はない
ここまで書いたように、FXの専業トレーダーはイバラの道でしかない。
ですがサラリーマンをされている方であれば、必ず毎月決まった収入が手に入るし、
それを無理に放棄する理由がありません。
失敗しようが何しようが、毎月必ず固定給が入るのは、この上なく素晴らしいことだから。
これがもし専業になったらどうでしょうか?給料を良くも悪くも決めるのは自分次第で、稼いでなければ貯金を切り崩していく羽目になる。
それに対し、会社で働きながらFXを兼業でしていれば、仮に損失が大きく発生したとしても、会社の給料で何不自由なく生活する事が可能。
この保証は、専業だと絶対にあり得ません。
だから、専業トレーダーを目指す気持ちも分かりますが、
今の収入を大事にしつつ、FXも大事に扱っていく二刀流
これが現状では、ベストなスタイルではないかと僕は思う。FXに限らず、それだけ自分でお金を作るのは難しいんです。
FXの専業トレーダーになることはデメリットしかない

一見すると、専業トレーダーは金銭的に華やかな毎日を送れると感じますが、
それとは正反対に「世間の目」は冷ややかなものと言っていい。
ここからは専業を目指すことは、どれだけ苦難が待ち受けているかについてご紹介します。
現代社会は、FXの専業トレーダーを無職レベルで扱う
専業トレーダー?専業主婦の間違いでしょ?
稼げるわけないんだから、コツコツ働きなさい
あそこの○○さんって、いっつも家にいるのよ?
まず、専業トレーダーという職業自体が日本で認知されてません。
アメリカだと投資の普及で理解はまだありますが、日本では働くことが嫌になった「人間のエゴ」としか解釈されず、その位置はかなり底辺といって過言ではないです。
また専業トレーダーは社会的に信用が全くないため、家を借りたりローンを組んだりするのが極めて困難。
だからローンが通りやすい「勤務時代」に買った人もいるし、ニコニコ現金払いで購入した人もいる。
さらに、専業トレーダーでマンションを借りる際、ユミンコさんも下記のように言及しています。
大家さんには「IT関係の会社で働いています!」と言って通しましょう。
仕事内容を突っ込まれたら、「Javaの動きを見て、タイミングが来たら相手先に注文を出すんだ♪」
大家さんは意味プーだから、突っ込まなくなります。
タワーマンションだと、明らかに身辺調査で詐称となりそうですが、通常の賃貸なら通りそうですね(笑)
とはいっても、自分の住む場所を借りるだけなのに、これだけの労力は地味に大変。
安定したキャッシュ・インフローの保証がない
そして何よりも、専業は金銭の保証がありません。
むしろ、リアルタイムで損失が口座から引かれるという、ヤクザもビックリの「合法的な取り立て」が待っています。
月に5~10万稼げるんだし、会社行かなければもっと稼げる!
こういった思いを、マーケットはいとも簡単に潰しにかかりますし、更に定収入が無くなった事実が足枷となり、本来のトレードが維持出来るかも怪しい。
稼げないと今の場所に住めなくなるんだから、その辺のリスクはサラリーマン時代に比べ、圧倒的に膨大となるでしょう。
専業になりたい思いより、安定的に稼げる「現実的な」キャッシュを生む力
これが自分にあるかを、最優先して見て下さい。
専業トレーダーは社会復帰するのが著しく困難
FXは負けてもデモへ戻って鍛錬すればいい話ですが、
辞めた会社は、出戻りといった都合のいいUターンを了承するほど良心的ではない。
会社で役職があって、月に手取り40万50万を稼いでいたとしても、会社を辞めればそっから無職。再就職しようと思っても、理想の環境は99.9%ありません。
また、無職の期間が長いほどキャリアに傷がつき、再就職する際に「専業時代の説明」が困難となります。
仮に就職出来たとしても、元のキャリアとは程遠い仕事内容でしょうし、収入も一気に激減することを覚悟しないとダメ。
仮に専業になったとしても、この先ずっと稼いでいける保証は何一つありません。相場は常に変化するし、今使っている手法が通じなくなる可能性もある。
専業トレーダーは言ってみれば、自ら「プロ野球選手だ!」と名乗ってるようなものです。
相場という打席に立てば、ピッチャーは容赦なく豪速球を投げてきたりするし、ハンデをくれたりはしません。専業ってことは、稼ぐ事が当たり前に求められる「プロの状況」なんだから。
そこまでしても「勝算」があるのなら、会社を思い切って退職し、専業という第2のキャリア形成を目指すのもありですが、
専業トレーダーに転身後、たった1年で退場
これは笑うに笑えません。それぐらい既存の環境を大きく変えてしまうことは、専業をする以前の問題でもあるのです。
FXで専業トレーダーを目指す場合の、社会的ハイリスク集
ここまでの、社会的にハイリスクと思われる内容をまとめると
・稼げないと兵糧攻め(貯金の切り崩し)
・社会は1度抜けた「あなた」を容赦しません
・周りは村八分のように「あなた」をVIP待遇
・家族はスリリングなお金の動きを体感できる
こう見ると、専業ってリスキーな内容しか殆どない(笑)
世間のメディアは、常に我々へ夢を与える告知をしてくれますが、実際のところはこれが現実。
いい部分も頑張って書こうかと考えました。でも考えれば考える程、悪い部分しか思い浮かばないんです。
しかも僕自身が専業路線に向かわず、FXを軸にして「多角的なキャッシュフローの源泉」を作ろうとしているため、間違いなく専業に対する怖さがある。
専業で成功すれば何でも叶うのは間違いありませんが、そこまで辿り着く人間なんて、10000人目指す人がいれば1人いればマシでしょう。
だから僕の経験論としましては、
専業を目指しつつも、金銭的な守りに重点を置いたトレーダー
少し矛盾した言い回しとはなりますが、堅く上記を目標にしていくのがいいと思います。
FXの専業トレーダーになるのは最後に決めればいい

前の項目からの続きとなりますが、専業を目指しつつも、守りを固めるトレーダーを目指す手順としては、
1.専業レベルのトレードスキルを養いつつ、仕事はいつも通りにこなす(正社員が前提)
2.トレードの稼ぎが正社員レベルで安定を始めたら、別に副業を模索し始める。
3.トレードで月30~50万平均で稼げる or 副業と合算で30~50万となった場合、雇用形態を「準正社員 or アルバイトに落とす」
4.トレードの安定と副業を増やす努力をする(仕事は週1~2回行けば、最低限の収入となる)
5.「4」の進捗度に応じ、完全に雇用を外れる。副業を続けるか否かは、現状を踏まえ考える。
6.「5」の結果、専業で進むことを決意した場合は副業をストップし、トレードだけで稼ぐ
このように、私は専業になることを「最後の最後」まで口酸っぱくオススメしません。
僕が知っている専業は「月に3ケタ」稼ぐ猛者しかいませんし、そこまでトレーダーとして成功してる人は、実質的に小数点以下の確率でしかない。
そんな苦難の道を進むより、
ハイリスクと真逆の不動産的な収入を持ちつつ、トレードのリスクを想定範囲内で背負っていく
この方がよっぽど息苦しくなく、毎日を有意義に過ごせるものと考えています。
専業トレーダーを目指すにしても、やっぱり今の収入は大切!
FXの専業トレーダーは、聞けば聞くほど自由があるように感じるし、稼げば100%自分に跳ね返ってくるため、実力主義を好む人にとっては「最高の仕事」に思える。
しかしそれとは対照的に、目指す上での難易度は考えられない位に高く、維持するのも難しいです。
専業トレーダーは、ある意味自己申告でいつでもなれます。ですが、今ある仕事は放棄すると簡単に戻ることはできません。
それだけ、今手元に入ってくる安定したキャッシュフローは大切。
今すぐ「専業トレーダーを目指す!」ではなく、
もっと先を見据え、それから専業への道を歩むか否かを決める
これでも、僕は全然遅くはないと思う。
今回の記事が、少しでも多くの読者へ参考になれば幸いです。
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